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童磨

…………ねぇ

童磨

そこの君

胡蝶しのぶ

……………?

蹲っている小さな少女は、声がした方に視線を向けた

童磨

…やっぱり

童磨

ねぇ、しのぶちゃんだよね?

胡蝶しのぶ

……??

童磨

その綺麗なすみれ色の瞳

童磨

ああ!やっぱりしのぶちゃんだぁ!

童磨

俺が忘れるわけない

童磨

しのぶちゃん、君に会いたかったよ

胡蝶しのぶ

…?

童磨

あれ、俺の事覚えてない?

童磨

まあ前世の記憶がある事自体珍しいけど

胡蝶しのぶ

……………

童磨

…喋れないのかい?

童磨は少女に近寄り、抱き上げる

童磨

胡蝶しのぶ

…?

少女の顔や腕、足には無数の傷跡があった

まともに手当もされなかったのか、血が滲んでおり、所々膿んでしまっている

童磨

虐待されていたのかい?

童磨

捨てられた?

童磨は少女を腕に抱いたままポケットから携帯を取り出しどこかに電話を掛けた

童磨

あぁ、もしもし。俺だよ

童磨

車を手配してもらえないかい?

童磨

そう、ありがとう。とても助かるよ

簡潔に要件を伝え終えると、電話を切り少女と視線を交わす

童磨

しのぶちゃんは俺が拾おう

童磨

俺が立派に育ててあげような

童磨

言葉も教えて、あの頃のように綺麗に育ててあげよう

童磨

そして、大人になった時

童磨

俺と結婚しよう

胡蝶しのぶ

…?

少女は言葉が分からず、始終首を傾げている

童磨

大丈夫、心配することはない

童磨

しのぶちゃんは俺だけのものだよ

童磨は小さな少女を抱きしめ、にやりと笑った

胡蝶しのぶ

どうま…

童磨

あっ、おはよう、しのぶちゃん

胡蝶しのぶ

お、おはよう

童磨

うんうん、ちゃんと挨拶できて偉いなぁ

あれから数年が経ち、しのぶは小学生1年生ぐらいにまで成長した

と言っても、学校に通わせておらず、童磨が0から全て教えた

童磨

さあ、朝ごはんだ。席にお着き

胡蝶しのぶ

は、い

素直に自分の席に座るしのぶ

その隣に童磨が座る

胡蝶しのぶ

い、ただきます

童磨

ん、偉い子だ

箸を手に取り、おかずに伸ばす

童磨

これはなんて言う魚だったかな?

胡蝶しのぶ

…………、

胡蝶しのぶ

えっ……と、

胡蝶しのぶ

しゃ、しゃけ

童磨

しのぶちゃんは賢いねぇ!正解だぁ

ろくに育てられず捨て子だったしのぶは当たり前の事すら何も分からず出来ない

胡蝶しのぶ

かし、こい?

童磨

うんうん、偉いって意味だよ

日常の中から、復習や勉強として問題を出すことでしのぶに当たり前を覚えさせる

胡蝶しのぶ

…しのぶ、えらい?

童磨

偉いよ

正解したら、褒めてあげる。間違えたら、優しく教えてあげる

胡蝶しのぶ

…えへへっ

童磨

…………っ

童磨

可愛いなあ、しのぶちゃんは

そうやって、苦しかった過去を忘れさせてやる

そしていつか

童磨

それでこそ、俺のお嫁さんだ

自分に依存させるのだ

胡蝶しのぶ

んー…

胡蝶しのぶ

うーん…

童磨

どうしたんだい?しのぶちゃん

胡蝶しのぶ

あ、童磨

胡蝶しのぶ

あのね、ここが分からなくて

しのぶは14歳になり、初めて会った頃と変わり沢山喋るようになった

童磨の教えのお陰か、中学2年生という歳でもしのぶが今やっているのは高校3年生レベルの問題だった

童磨

あぁ、ここはね、___して、_____すればいいんだよ

胡蝶しのぶ

……!なるほどね、ありがとう童磨!

二パッと笑顔を見せられ、童磨は顔を赤くする

童磨

どういたしまして、しのぶちゃん

童磨はしのぶの腰を引き寄せる

それに何の疑問も持たず、しのぶは問題集を進めている

童磨

…しのぶちゃん、それが終わったらご飯にしようね

胡蝶しのぶ

はぁい

ちゅっと頬にキスを落として、童磨は仕事に戻った

胡蝶しのぶ

……

胡蝶しのぶ

……ん、んー…

童磨

あっ、起きた?

童磨

おはよう、しのぶちゃん

朝の弱いしのぶは大分日が昇った時間に起床する

胡蝶しのぶ

……ぉ、はよ、ぅ…

胡蝶しのぶ

…ど、ま……

今にも寝そうなしのぶに童磨はニコニコと頬を緩ませた

童磨

起きて、朝ごはん食べよ?

胡蝶しのぶ

んー…

ノソノソと上体を起こしたしのぶは 目を擦る。まだ眠そうだ

童磨

ほら、いつものちゅうは?

胡蝶しのぶ

ちゅうー…

おはようのちゅうは童磨がしのぶに教えたことだ。 起きたよ、という合図らしい

童磨

ん、よく出来ました。おいで

しのぶを抱っこし、寝室を出た

時刻は14時。 この時間はしのぶはテレビを見ている

童磨

しのぶちゃん

胡蝶しのぶ

ん、童磨

胡蝶しのぶ

お仕事終わったの?

童磨

うん、一段落ついたから、休憩

童磨

何見てたの?

胡蝶しのぶ

ニュースを見てたの

童磨

ニュースかぁ。しのぶちゃんは偉いなぁ

しのぶを拾ってから早数十年。彼女が捨て子だからか、誘拐がニュースになることはなかった

胡蝶しのぶ

ふぁあ〜…んー

童磨

眠い?

胡蝶しのぶ

…すこし

童磨

少し寝るかい?

胡蝶しのぶ

うん…ねる

童磨

掛け布団持ってくるね

胡蝶しのぶ

いらない……すぅー…

数秒も経たないうちにしのぶは眠りについてしまった

童磨

……………

童磨

……ほんとにかわいいなぁ

童磨

しのぶちゃん

ソファーで寝てしまったしのぶの頭を優しく撫でる

童磨

幼いしのぶちゃんも堪能したいが

童磨

早く大人になっておくれ

頭を撫でていた手は、だんだん下へとおりていく

童磨

君と正式に結婚がしたい

童磨

ずぅーっ…と

童磨

俺だけのしのぶちゃんでいておくれ

前世と同じ、身長も体重も平均より下

しかし平均の子よりも胸もおしりも些か大きい

童磨

…好きだぜ、しのぶちゃん

その身体をいつか抱けると思うと、童磨はゴクリと唾を飲み込んだ

この作品はいかがでしたか?

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コメント

3

ユーザー

童磨…そのまま頑張ってくれ…( ´ཫ` ) 続きみたいなのあったら欲しいです!

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