個人的に嫌な奴がやってきた。
sm
…
フッ_____
sm
(…!?空色が、ッ)
br
おー!凄い!喋れる!!
br
こんにちは!唯一の同種類さん!
sm
エッ?
?
sm
…あんた、ここに来た経緯は?
br
え?えっとねー
br
寝たらここにきました!
sm
はぁ…
本当に埒が明かない。こいつ。
分かってた。第一印象でふざけてるやつだって分かったから。
だが、
sm
…最近
俺はこいつを還らせなければいけない。
sm
悩みはあるか?
br
え?w
br
もー知らない人に悩みなんて話すわけないじゃない!
sm
悩みはあるんだな
悩み:あり
br
あ"っ、ちょっと!
sm
俺はスマイルだ。
br
え〜?全然スマイルしてないじゃないw
sm
物理的に追い出してやろうか?
sm
ただ、ここから落ちると奈落…
br
自分を卑下しましたごめんなさい
sm
こっちは名乗った。お前も名乗れ
br
え、はい!ぶるーくです!
名前:ぶるーく 性格:頭おかしい
sm
……
そう書かれたとも知らずに、 青年はこちらを見てニコニコしている。
何も面白くない。何も無い癖に笑顔は崩さない
ここに来た時だって、俺と初めて顔を合わせた時だって
「誰だかわからない変なやつ」の前でさえ ヘラヘラしている。
sm
…笑顔
br
ん?
こいつには、何かが見える。
sm
…お前
sm
普段から、偽っているだろう。
br
br
え、っ…?
sm
___…、__〜〜?
br
っ……
バレ、た…?
嘘だ、口角は崩していない。
周りの友達にもこんなことバレたことないのに
この人は、一瞬で、…
br
…!
br
ねえ、その手帳みせて…!
sm
あ、おい!
もう頭には空白が生まれ、感情だけで動いてしまった。
br
…え、ちょっと
その手帳には目を開くほどの一文が。
br
ねぇ、僕の性格頭おかしいって…
br
どういうことですか、スマイルサン…
sm
あ?見た感じのまま書いたんだが
sm
違ったか?
br
酷すぎでしょ…笑
この人も頭おかしいみたい。
腑抜けた事を考えた反射で、ページを戻していた。
br
…ん?
br
【なかむ】…?
br
原因:友人とのすれ違い…
sm
…お前、
br
あ、っ、ごめん!うっかり…
br
…
br
他の人も、いたんだ…
sm
まぁな。
何故か、何故だか知らない。
だが、その事実に
安堵した。
sm
…説明していなかったな。
sm
この世界は、色のない世界だ。
sm
そして、心の色が失われたやつだけが入れる。
br
色のない…人
sm
お前みたいな「不安を抱え消えそうなやつ」
sm
そういう奴が入れる。
あ、僕
sm
ほとんどの人間は、それを消しにここへやってくる。
この人なら
sm
だから、お前の悩みを…
sm
おい、聞いて…
br
スマイル
話せそうかも
br
カミングアウトするね。笑