母
あなた、いい加減ギャンブルやめてくれない?
父
は??ババアが口出しすんな
母
私のお金も使っているわよね?
父
だから?お前は俺の奴隷だろ?
金出すのは当たり前だろうが
金出すのは当たり前だろうが
伊藤 楓
はぁ今日も喧嘩かもう聞きたくないなぁ
母
そんな、、ただでさえ生活が苦しいっていうのに、、、
父
それはお前の給料の問題だろ?お前がもっと働けば給料だって上がる
母
あなたもギャンブルばっかりしてないで働いてよ泣
伊藤 楓
いい加減にしてよ!私こんな言い合い聞くの飽きたよ!みんなで仲良く暮らすって言うのが出来ないの?
父
ガキは黙ってろ!!!
父
ガキは黙って俺の食いもんでも作ってろ
伊藤 楓
いつまでもお前みたいなクズ父親の奴隷なんかで居て溜まるもんか
母
こらあんた
お父さんに歯向かわないの
お父さんに歯向かわないの
伊藤 楓
お母さんだってこんな生活嫌でしょ!?
母
そうだけど、、
父
お前ら俺に文句いいやがって
ここは俺の家だ
お前ら出てけ!
ここは俺の家だ
お前ら出てけ!
伊藤 楓
ごめんねお母さん。何もできない娘で、、
伊藤 純恋
私からもごめん、、
母
楓も純恋も全く悪くないわ
母
悪いのはお母さんよ
母
どんなに働いても給料が増えなくて、、
伊藤 純恋
お母さんは悪くないよ!
伊藤 楓
そうだよ!悪いのはギャンブルばっかりやってるお父さんが悪いんだよ!
伊藤 楓
ていうかあんな人お父さんじゃない
母
二人ともありがとう、、バタッ
伊藤 楓
お母さん!?どうしたの!?
伊藤 純恋
やばい、助け求めてくる!
伊藤 純恋
はぁはぁ、、、あの、助けてください!
お母さんが倒れたんです。電話貸して貰ってもいいですか?
お母さんが倒れたんです。電話貸して貰ってもいいですか?
通りすがりの人
大丈夫か!?これ、
伊藤 純恋
ありがとうございます
伊藤 純恋
あ、緊急で、○○町でお母さんが倒れてしまって、、
119
緊急で向かいます
伊藤 純恋
電話ありがとうございました
通りすがりの人
いえいえ大丈夫ですよ
伊藤 純恋
ほんとにありがとうございます
伊藤 純恋
はぁはぁ救急車呼んだよ
だからもう少しだけ待ってね
だからもう少しだけ待ってね
伊藤 楓
あ!来た!
119
大丈夫ですか!?こちらへ
3.2.1 娘さん達も一緒に乗ってください
3.2.1 娘さん達も一緒に乗ってください
伊藤 純恋
はい、
伊藤 楓
はい
母
ゴホッゴホッ
ここは、、
ここは、、
伊藤 純恋
あ!お姉ちゃん!お母さんが!
伊藤 楓
あ!お母さん!
119
気が付きましたか、、
母
私、どうしちゃったんですか、
119
お母さんは進行度Maxの癌です
遅くても2ヶ月が山でしょう
遅くても2ヶ月が山でしょう
伊藤 純恋
え、、そんな、、
伊藤 楓
お母さん後2ヶ月で死んじゃうの、、泣泣
母
え、、でも私、癌なんて初めて知りました
普段、病院にちゃんと通ってて、、
普段、病院にちゃんと通ってて、、
119
癌が急速に進行したと思われます
伊藤 純恋
お医者さん!お母さんを治す方法はもうないんですか!?
119
残念ながらこんなにも急速な癌の治療法がなくって、、
119
娘さん達、お母さんとの残りの時間を十分に楽しんで思い出にしてください
伊藤 純恋
う、う、うわぁぁぁぁん
やだ、やだよ、、
お母さんが死んじゃうなんて、、
やだ、やだよ、、
お母さんが死んじゃうなんて、、
伊藤 楓
お母さんはもっと生きなきゃ駄目だよ泣泣
母
お母さんは楓と純恋が幸せに生きてくれればそれで満足よ
伊藤 純恋
嫌だよ!お母さんが居ないと幸せじゃないもん、、
伊藤 楓
そうだよ!お母さんが居てこその幸せだよ
119
お母様、娘様と最期の時間を過ごしますか?
母
はい
119
もしここで病院を退院したら寿命が少し短くなってしまうかも知れません。それでもいいですか?
母
はい、最期の時間は楓と純恋と過ごしたいので、
伊藤 楓
お母さん今日から2人で残りのお母さんとの日々を幸せにしていくね
伊藤 純恋
お母さんがやり残したこと、全部やりきろう!
母
二人ともありがとう
1時間後・・・
伊藤 純恋
お母さん!次はどこに行きたい?
母
んー次は純恋と楓のおすすめの所に行きたいな
伊藤 純恋
分かった!お姉ちゃんどこ行く?
伊藤 楓
あ!じゃあさ、□□デパート行かない?
伊藤 純恋
いいね!
母
そこに行きたいわ
伊藤 純恋
今日はお母さんのほしいもの全部買ってあげるね!
伊藤 楓
私も!買ってあげる!
母
二人とも泣ありがとう泣
伊藤 純恋
泣かないでぇ
1ヶ月半後・・・
伊藤 純恋
お母さん・・・しっかりしてよ・・・
伊藤 楓
もう無理なのかな・・・
119
お母さん!あと少しでも頑張って!
ピーーーーー
伊藤 楓
え、、嘘だよね、、
伊藤 純恋
嘘だと言って、よ
119
午後7時42分
伊藤沙知、死亡
ご冥福をお祈りします
伊藤沙知、死亡
ご冥福をお祈りします
伊藤 純恋
うう、う
伊藤 楓
お母さん、、もっと幸せにしてあげればよかった、、
火葬の日
沙知の母親
沙知、、私よりも早く逝ってしまうなんて、
沙知の父親
俺も沙知に幸せにしてもらったなぁ
伊藤 純恋
お母さん、、
伊藤 楓
お母さん、最後までしっかり感謝出来なくてごめんね。
伊藤 純恋
私はとても幸せだったよ…
伊藤 楓
ちっさな頃から女手ひとつで私達を育ててくれてありがとう。
伊藤 純恋
でも、全く親孝行出来なかった、、、
沙知の母親
あんた達が後悔する必要は無いよ
沙知の父親
そうだ。沙知はお前たちが産まれてきてくれたことだけで幸せだっただろう
伊藤 楓
そうかな、、
伊藤 楓
ねえ!お父さん!
なんでお母さんの火葬に来ないの?
あんたの妻じゃないの?
なんでお母さんの火葬に来ないの?
あんたの妻じゃないの?
父
ああwwあいつか
あいつ死んだのかよwwなんでか知らねぇけどよ
あいつ死んだのかよwwなんでか知らねぇけどよ
父
まぁこれであいつの保険金は全部俺のものだなwww
伊藤 純恋
は?信じらんない
伊藤 楓
なんなのこのクズ親父
金にしか興味ねぇのかよ
金にしか興味ねぇのかよ
父
おい、さっさと飯作れ
伊藤 楓
!!なんなのほんとに
伊藤 純恋
ありえないほどクズね
伊藤 楓
うう、、こんな家早く出て見返してやる
伊藤 純恋
お姉ちゃん一緒に頑張ろ
伊藤 楓
今日は早く寝ないとね
伊藤 純恋
そうだね。明日学校だし
伊藤 純恋
おやすみ
伊藤 楓
おやすみ
先生
楓さん、純恋さんいいですか?
先生
よく聞いてください。今日、お父様が亡くなりました。
伊藤 楓
え、、お父さんが、
伊藤 純恋
え、なんで
先生
先程、楓さん達の家に行ったお祖母様達が見つけ病院と学校にご連絡頂きました。
先生
とにかく、すぐ帰る支度をして職員室前に来てください
伊藤 楓
はい。
伊藤 楓
なんでお父さんが?
伊藤 純恋
わかんないよ、、
沙知の母親
あ!純恋、楓!
伊藤 楓
おばあちゃん、なんでお父さんが?
沙知の母親
それが私にも分からないのよ、
沙知の父親
取り敢えず病院に向かおう
沙知の母親
伊藤大輔の病室はどこですか?
119
ここでございます
伊藤 楓
おとうさん・・・
伊藤 純恋
なんでおとうさんまで、、
沙知の父親
あの、なんで太輔は亡くなってしまったんですか?
119
それが申し上げにくいのですが、、自殺でして、、
沙知の母親
え、、、
伊藤 純恋
自殺、、?
伊藤 楓
おとうさんも辛かったのかな…
沙知の父親
俺ら何も気づいてあげられなくてごめんな
119
警察の方からお父様が書いたと思われる遺言を預かっているので申し上げたいと思います
父
楓、純恋、そして、愛しの妻沙知へ、俺は父親として何もしてあげることが出来なかった仕事でも何度も失敗し、終いにはギャンブルにまで手を出してしまいました。そのせいで沙知、楓、純恋、みんなに迷惑をかけてしまった。俺は素直になることが出来なくて沙知が俺に優しくしてくれてもお礼を言うことが出来なかった。それどころかいつも逆ギレばかりしていた。そんな自分が本当に嫌で、今までにないくらいのイライラが込み上げてきた時には3人を家から追い出してしまった。俺は本当はそんなことしたくなんかなかったでも、つい感情的になってしまい3人を家に戻そうとした時にはもう遅かった。街中探し回ってもどこにもいなくて俺は罪を犯してしまったのと同じだった。そこに病院からの電話が入った、、お母さんが倒れたって、、それを聞いて俺はすぐにでも病院に向かいたかった、でも、申し訳ないという気持ちで病院に行くことが出来なくなっていた。その日から毎日のように家で一人で泣いて、、とうとう最悪なお知らせが入ってしまって、お母さんが亡くなってしまったって、、もうこれは俺の責任でしかないと思った。もし、俺のせいじゃなかったとしても最後に自分たちの家で幸せにに暮らさせてあげられなかったのは間違いなく俺のせいだ。だから沙知に向けての謝罪を、、謝っても許されないことをしたのは分かってる。だから言葉だけじゃ終わらない。俺の人生を潰して謝罪をするもう言葉では伝わらない。だから俺は死んで沙知の所に行って向こうで謝る。だから俺は死ぬ。楓、純恋、許してくれ、、こんなクズ父親を沙知のお母さん、お父さん、本当に申し訳ございませんでした。
伊藤 楓
お父さんちゃんと言ってくれれば良かったのに、、
伊藤 純恋
うう、、お父さんまで死んじゃうの泣泣
伊藤 楓
私達あんなにお父さんのこと嫌がってたのにお父さんがいなくなるとお父さん大好きだったっていうのが分かるね
伊藤 純恋
本当は大好きだったよ
でも、やっぱり素直になれない
でも、やっぱり素直になれない
伊藤 楓
私もお父さんのこと大好きだった
なんだかんだ言って大切な家族だったね
なんだかんだ言って大切な家族だったね
伊藤 純恋
今お父さんの大切みを知ってももう遅いかもしれない。でも、お父さんが居ないとやっぱり寂しいよ、、、
約10年後、、、
伊藤 楓
もう少しでお母さんとお父さんの命日だね
伊藤 純恋
うん。お母さんもお父さんも天国で笑っててくれるかな
伊藤 楓
きっと笑ってくれてるよ
伊藤 純恋
そうだよね
伊藤 楓
もう伊藤家は2人しか居ないけどどんなことがあっても2人なら乗り切れる!お母さんお父さんがやり残したことまで2人でやりきろ!






