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部屋を飛び出し廊下に出る。 開いた扉が再び閉じると部屋いっぱいに、 紫の煙が充満するのが小窓から見えた。
戸倉千鶴
千鶴は逸る鼓動を鎮める様にゆっくりと深呼吸する。 っと、その時隣の部屋が開いた。
戸倉千鶴
八和明
恐らく謎の声が言っていた【他の参加者】だろう。 千鶴が声をかけるべきかどうか 悩んでいると、 今度は後方から足音と話し声が聞こえてきた。
鈴白京華
矢田涙
ブロンドの髪にリボンを着けた着物姿の女に 黒縁メガネの少し根暗そうな男。 この2人も参加者だろうか?
戸倉千鶴
八和明
先程、隣部屋から飛び出してきた茶髪の男は、 余程怖かったのだろう。 気が動転してしまっているのか、 まだこちらの存在に気づいていない様子。
戸倉千鶴
八和明
戸倉千鶴
八和明
戸倉千鶴
千鶴が茶髪の男に話しかけていると、 先程の男女がこちらに気付き近付いて来た。
鈴白京華
戸倉千鶴
鈴白京華
戸倉千鶴
千鶴とブロンドの女性は心配そうに 茶髪の彼を見つめる。
矢田涙
鈴白京華
矢田涙
2人の会話を聞きながら、 千鶴は思った。 これから自分たちはどうなるのだろう?
戸倉千鶴
八和明
戸倉千鶴
いきなり大声で呼びかけられ肩が跳ねる。
八和明
八和明
戸倉千鶴
戸倉千鶴
少し落ち着いたのか、 八和明《はちかずあき》と茶髪の彼は名乗った。 千鶴も名乗り返した。
鈴白京華
鈴白京華
矢田涙
矢田涙
八和明
矢田涙
八和明
鈴白京華
京華が2人を一括する。彼女の言う通りだ。 今は無駄な言い争いをするより、 一刻も早くここを抜け出す方法を探さなければ……
八和明
矢田涙
鈴白京華
戸倉千鶴
千鶴の問いかけに全員が押し黙った。
水面に浮く泡を手で掬うが、 泡は跡形もなく消えた。 届かない。届くはずがない。