コメント
1件
これ続きとかありますか?✨
開いていただきありがとうございます! この作品は、保護者組(桃×黒)の 恋愛物語となっております! 本人様には全く関係なく、 全てフィクションのお話です。 また、少しキャラ崩壊が含まれます。 ご理解いただける方のみ続きをご覧ください。 ご理解いただけない場合は、 通報などをせず、速やかに ブラウザバックをしていただけると嬉しいです。
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ないこ
悠佑
ないこ
悠佑
テーブルを挟んで向かい合う俺たち。 その間には、割れたコップと絆創膏、 そしてピリついた空気がある。
悠佑
ないこ
普段ラブラブな(自分で言うのもなんだけど) 俺たちが、なんでこんなに喧嘩をしているのか。 それは今思い返せば、 本当にくだらない理由である。
ないこ
作業部屋で社長職をしていた俺。 それがひと段落ついて、 ぐっと腕を伸ばす。
ないこ
結構疲れていたのもあって、 俺はすぐにかわいい彼女の癒しを欲した。 作業部屋のドアに手をかけて、 あまりに静かすぎる家の中に気づく。
ないこ
さっきまでヘッドホンをしていたから 気づかなかったものの、 家はしんと静まり返っていた。 作業部屋が防音なのを加味しても、 ここまで静かなのは珍しい。
ないこ
俺はもう一度椅子に戻って あと少しで終わる仕事を開く。 そしてまたヘッドホンを付けた。
ないこ
もう一度ヘッドホンを外すと、 家の中の静けさは変わらないままだった。 まだ寝てんのかなあと思いつつ、 もう仕事をする気もないので 流石にパソコンをシャットダウンする。
ないこ
ふっとそう呟いて、 俺は今度こそ防音室を出た。
ないこ
リビングへのドアのガラスから、 台所に立つあにきの後ろ姿が見える。 起きてたのか。 にしてはめっちゃ静かだけど。
ないこ
それなら癒してもらお、と 俺の心は俄然元気になる。 にっこにこで一歩踏み出すと、 視界が変わってあにきの手元が見えた。
ないこ
その綺麗な手からは、 真っ赤な血が滴り落ちている。
ないこ
俺が大声で叫んでリビングへと駆け出す。 ガラス越しに目が合ったあにきは、 「しまった」という顔をしていた。
…そして、今に至る。
ないこ
悠佑
ないこ
悠佑
ないこ
悠佑
ないこ
俺ってそんなに頼りないかな?と 俺は自分に苛立ってくる。 仕事よりあにきの方が大事に決まってるし、 あにきが優しいから 俺に言わなかったのも分かってるけど。 でもそんな状況なら頼って欲しかったよ。
そもそもあにきは普段抱えすぎなんだよ…。 俺は世界一あにきが大事なんだから、 あにきが壊れるようなことに なって欲しくないだけで…。
悠佑
ないこ
悠佑
予想外の言葉。 ただ口から勢いで言っているのかと あにきの顔を見るが、 彼は俯きながらぽつぽつとそう言っている。 …本音だ。
ないこ
悠佑
ないこ
悠佑
ないこ
自分から出た声の大きさに驚く。 しまった、威圧的な声を出してしまった、と思うも遅く、 目の前の瞳にはうっすらと涙が溜まっていた。
ないこ
悠佑
ないこ
悠佑
そう言うや否や、 あにきはリビングを 走って出て行ってしまった。 作業部屋のドアの音。
ないこ
なんであんな感情的になったんだよ俺…! 疲れてたからか? 自分にイラついたからか? いや理由になんないって…!
ないこ
リビングに残った絆創膏と包帯に、 俺はただ後悔するばかりだった。