コメント
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ありがとうございます! 最後まで読んでくださって感謝!感動してもらえて良かったです!ファンだなんて恐れ多い......!
うわぁぁぁ!!! 最後まで感動しました✨ いぬたとえんちょう。ぺんてぃに気付いたあたり目から水が溢れてた…( もう、tentenさんの小説のファンです笑
1年くらい前に皆で遊んだ海に来た。ぺんとが、いることを願って
神様なんて信じてないけど、この時ばかりは神様に願った
そのおかげ、かは分からないにしろ、ぺんとらしき痕跡があった。まだ新しいから近くにいるんだろう
いぬたぬき
えんちょう。
呼びかけても声は聞こえない。もしかしたら、もう.....そう思うとだんだん涙が溜まっていく
いぬたぬき
えんちょう。
いぬたぬき
えんちょう。
どんなに叫んでも、聞こえるのは波の音だけ。視界が歪んで、泣いていることに気付く
いぬたぬき
えんちょう。
日が沈んでいく。夕陽がやけに綺麗で。こんな時に、なんて思ってしまう
憎いくらいに綺麗で。目を細めてしまうほど眩しい。そんな視界に、薄らと影が映る
???
???
確かに聞こえたぺんとの声。消えてしまいそうな程小さくて、弱々しい
???
涙ぐんだ声に必死に辺りを見渡そうとして、やめる。日に反射してぼやけていた影が、はっきりと見えてくる
ぺんと
ぺんと
地面に小さなシミが出来て、乾いていく。なんで、気付かなかったのだろう
必死にならなくても、ちゃんと『ここ』にいたじゃないか
初めから、ずっと
ぺんとと語った人が降りてきた時も、ぺんとの友人と言って、会いに来た時も
ずっと、傍に居た。こんなにも近くに。手を伸ばせば、届く距離に
俺らが見えていなかっただけ。あの声も、全部ぺんとだった
体は勝手に動いていて
えんちょう。
いぬたぬき
泣きながら海に入っていくぺんとの腕を掴む。今なら、ぺんとに触れる。ちゃんと見える
遠くに行ってしまいそうなその腕を思いっきり掴んで、こっちに引き寄せる
ぺんと
えんちょう。
いぬたぬき
ぺんと
えんちょう。
いぬたぬき
ドクドクと心臓が鼓動を繰り返す。胸をなでおろし、一息つく
ぺんと
えんちょう。
いぬたぬき
ぺんと
ぺんと
えんちょう。
ぺんと
いぬたぬき
ぺんと
皆に気づいて貰えて、本当に嬉しかった。その後はバカみたいにはしゃぎまくった
追いかけっこしたり、水掛け合ったり、息が上がって、それでも遊び続けて、いままで話せなかった分喋りまくって......
もう、空が白んできた頃
ぺんと
えんちょう。
いぬたぬき
ぺんと
ぺんと
朝日が登ってくるのに合わせて、体が透けていく。成仏するんだろう
ぺんと
ぺんと
えんちょう。
ぺんと
いぬたぬき
いぬたぬき
ぺんと
ぺんと
ぺんと
えんちょう。
ぺんと
ぺんと
視界が歪んでいく。最後ぐらいは、笑顔でって、決めたのに
ぺんと
ぺんと
いぬたぬき
えんちょう。
ぺんと
えんちょう。
いぬたぬき
ぺんと
ぺんと
ぺんと
いぬたぬき
えんちょう。
ぺんと
えんちょう。
いぬたぬき
ぺんと
えんちょう。
いぬたぬき
ぺんと
だんだん体が消えていく。怖くはないし、どちらかといえば幸せだ
ぺんと
最後は、笑えていただろうか
いつか会えるその日まで
さよなら、えんちょう。、いぬたぬき
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