探偵事務所でフェリックスは アイスクリーム屋さんに調査に行った ワトリーの報告を聞いていた
フェリックス
アイスクリーム屋さんは
どうでした?
どうでした?
ワトリー
うん。
ちゃんと店内をさがしたのだ。
ちゃんと店内をさがしたのだ。
フェリックス
探した?
何を探したんですか?
何を探したんですか?
ワトリー
きっと犯人は盗聴器で中高生の話を聞いていたのだ。
だから、盗聴器があるのか探したのだ。
だから、盗聴器があるのか探したのだ。
フェリックスはしばし沈黙し その後ゆっくりと尋ねた。
フェリックス
それで見つかった?
ワトリー
盗聴器を店長と一緒に探したけど
出てこなかったのだ。
出てこなかったのだ。
フェリックス
店長を疑って店に行ったのに、
その店長に盗聴器の話をしたんですか?
その店長に盗聴器の話をしたんですか?
ワトリー
最初はボクだけで探していたら、
店長が『何か探してるの?』って
聞くから、つい…
店長が『何か探してるの?』って
聞くから、つい…
フェリックスは頭を振りながらも 口元には微かな笑みが浮かんでいた。
フェリックス
ワトリー、
他に誰かに会いませんでした?
他に誰かに会いませんでした?
ワトリー
うーんと..会ったのだ!
管理長がいたのだ。
管理長がいたのだ。
フェリックス
1匹でしたか?
ワトリー
娘さんと会っていたのだ
フェリックス
なぜ娘さんだとわかったのですか?
ワトリー
店長が言っていたから確かなのだ。
ワトリー
時々娘さんと会うらしいのだ、
奥さんとは離婚しているようなのだ。
奥さんとは離婚しているようなのだ。
フェリックス
店長の情報力は際立っていますね
ワトリー
でもね、あの店長は犯人ではないのだ、
親しみやすくて、やさしいのだ。
親しみやすくて、やさしいのだ。
ワトリー
ボクが一人で探索してるのを見かけて、
アイスクリームを差し入れてくれたのだ。
アイスクリームを差し入れてくれたのだ。
フェリックスは一瞬、ワトリーの口元を見たあと
フェリックス
そのようですね
フェリックス
私も店長ではないと
思っています
思っています
ワトリー
いったい誰なのだ?
フェリックス
私は重要な事を見落としていたのかもしれません。
あの手紙の主は誰なのか。この街をどのように出たのか。 フェリックスの目には、 謎を解き明かす決意が明確に浮かんでいた。 つづく