〜ATTENTION〜 iris 白黒(白→攻め 黒→受け) 低クオ 学生パロ
・ヤンデレ ・監禁 ・暴行表現 ・死ネタ ・バッドエンド
白さんが酷いです
上記の内容が苦手な方は 閲覧をお控えください
ご本人様には関係ありません
何でも許せる方はどうぞ
なぁ、誰か
誰か気づいてくれ
お願いだから、俺を────
桃
青
大学のカフェテリア 一緒に昼食をとっていたまろが 突然そう切り出した
桃
会わないとか、
そういうこと?
青
桃
珍しいことじゃ
なくない?
桃
なかなか会う機会ないもん
桃
会えてないし…
青
桃
青
とっとるから週一で
会うはずなんよな
桃
待って、それって
桃
ってこと?
青
彼に限って、ありえないと思う
面倒だと言いながらも 根は真面目だから 授業の無断欠席なんて事する はずがない
桃
分かる?
青
青
桃
勢い余って立ち上がってしまい ガタン、と椅子が倒れる音が響いた
周囲の人に謝りながら 慌てて座り直す
青
青
思ったくらいで、特に
気にしとらんかったんよ
青
不自然なくらいに見ないし
青
桃
確かに、言われてみれば 最近アニキを見た記憶が無い
桃
青
桃
青
何度かメッセージ送ったん
やけどさ
青
桃
青
桃
大学で会わないうえに 連絡もとれないって…
何があったんだろう? 危険な目に遭っていなければいいけど
??
ないくん!まろ!
桃
赤
久しぶりだね!
青
赤
赤
どこにいるか分かる?
桃
青
赤
俺たちの反応に対し 驚いた様子だった
桃
桃
用事あった?
赤
赤
アニキから本借りてて
赤
返したいんだけど
桃
青
どうしよう? どう言えばいい?
本当の事、言ってもいいのかな…
青
返しとくわ
桃
赤
青
会う予定やからさ
青
赤
めっちゃ助かる!
赤
青
青
移動しないとヤバくね?
赤
赤
手を振りながら走り去っていく その背中を見送った
青
桃
りうらに言わなくて
青
青
しれへんし
青
絶対不安になるやろ
桃
今の会話からして りうらもアニキに 会っていないみたいだ
まろ程の頻度では無いと言えど 俺よりは会う機会が多いはずなのに
…勘違い、なら良いけど
水
ないちゃんも!
白
青
しょにだやん
白
何話しとったん〜?
桃
言うべきか言わないべきか
でも、もしかしたら 2人なら何か知ってるかもしれない
桃
水
白
桃
最近アニキに会った?
青
ないこ…?
水
白
白
桃
初兎ちゃんが きょとんとした顔で口を開いた
白
白
言ってたで
青
桃
水
白
来とらんかったん?
白
会わんのに連絡来たから
皆にも当然連絡したんかと
思ってたんやけど
桃
アニキが中退した? 俺達に何も言わずに?
そんな…なんで…?
青
いつ頃やったん?
白
くらいか?
白
いけなくなったらしくて
白
難しいからって
桃
青
水
もう時間ヤバいっ!
白
白
またなっ!
赤
アニキ大学にいないの?
桃
桃
桃
聞いてなかったんだ
赤
赤
じゃないけど、俺も
会うこと多かったし
赤
何回か連絡したのに
赤
桃
赤
赤
桃
赤
メッセージきてない?
桃
赤
赤
桃
桃
ごめん、俺アニキと
連絡あんまとらないから
ちょっと分かんないかな
桃
赤
点と線が並んでるだけ
赤
きてたみたいなんだけど
俺たちじゃ分かんなくて
桃
桃
桃
出来る?スクショでも
良いけど
赤
桃
青
今日の会話
アニキが中退したって聞いて 勿論驚きはあったけれど
そうでもないとおかしい程に 会うことがなかったから 直ぐに納得していた
ただ
1つ違和感を感じたのは 初兎の言動
初兎は 「大学内ではアニキと会わない」 って言っていた
でも、俺が大学内でアニキを 見かけた時は 必ずと言っていいほどに
初兎が隣にいた
りうらやほとけから聞く限りでも その2人は一緒にいる時間が 長かったようで
りうらは2人が初兎の家に 入っていくのを何度も 見たと言っていた
アニキの中退を 知っていたのは初兎だけ
アニキと1番頻繁に 会っていたのは、確実に初兎
青
別に中退したと聞いたのだから 納得してしまえば良いだけの話
でも、どうしても腑に落ちない
何か手がかりがあるかもしれないと りうらから受け取った本を パラパラとめくってみる
こんなことに意味はないけれど…
青
最後のページをめくったところで ブックカバーが外れてしまった
もとに戻そうとしたとき 裏表紙に何かがあるのを見つけた
それは2つ折りになった白い紙で セロテープで直接貼り付けられていた
青
メモ書き? でも普通こんなところに 貼るだろうか?
…何故だろう、胸騒ぎがする
本を破らないように 慎重にテープを剥がし、 それを開いてみた
青
勘違い、なんかじゃない
今まで脳裏をよぎっては かき消していた考えが確信に変わった
青
体の力が抜け、膝から崩れ落ちる
だって
だって今、アニキは……
沈黙で満たされた 1人きりの部屋
時計はない 真っ暗な空間
窓の外すらも見えず 今がどれくらいの時間なのか 分からない
ガチャッ
??
扉が開き、人が入ってくる 音がした
??
??
楽しそうに話しかけながら こちらへ近づいてくる気配がする
??
嘘やけどな?w
??
やるわけないやん?
目元に巻かれた布が取られ 目の前の彼と目が合う
白
黒
白
ベッドの上で待てたんな
白
微笑みながら頭を撫でられる
黒
お前が俺を動けないように したくせによく言うよ
嵌められた首輪から伸びた 鎖は、ベッドの脚に繋がれている
足首にできた深い傷
腱が切られている所為で もう二度と歩くことは出来ない
白
付けたまんまやったな
口を塞いでいた布が外され 呼吸が楽になる
白
会ったなぁ〜
白
だけで十分やけど
黒
黒
りうら、ほとけ、ないこ
皆、どうしているのだろう
ずっと此処に閉じ込められて 初兎以外の誰にも会えていない
白
低い声が聞こえた
顔を上げるとそこには さっきまでの笑顔はなかった
黒
白
なんて言った?
首に初兎の手が掛かる
黒
黒
体を倒され 首輪の上から首を締められた
白
俺の前で他のヤツの
名前呼ぶなって
黒
やめっ、くるしっ…
白
白
黒
うまく声が出せない
視界が霞み、暗くなっていく 耳鳴りがしてだんだん意識が遠のく
白
悠くんしかおらんの
白
俺のこと捨てるん?
黒
白
白
呼んでたくせに?
黒
初兎、…しかっ…
おら、ん…からっ…!
白
黒
だい、すき…!
黒
パッと首を圧迫していた 手が離れる
黒
はぁっ、はぁっ…!
抱き起こされ 初兎の胸に倒れ込んだ
そのまま強く抱き締められる
白
苦しませたいわけやない
白
白
おらへんから
さっきまでとは 打って変わった優しい声
白
黒
黒
そう言うと、よりいっそう強く 抱きしめられた
最初はこんなんじゃなかった
白
悠くんが好きなんよ』
白
そう言われた時は驚いたけど 正直嬉しかった
俺も同じ気持ちだったから
『愛してる』
そう言ってくれる事が 愛おしそうに俺を見つめるその瞳が
愛されていることが実感出来て 何よりも嬉しかった
…でも、何時からだっただろう
白
話さんといて』
白
消してええよな?』
白
いつの間にか四六時中 初兎が傍に居た
食事の時も大学内でも 眠る時でさえも
まるで鎖にでも繋がれたように 俺の自由は無くなっていた
黒
なん、で…』
白
白
俺以外の奴が映るのも』
白
聞いているのも』
白
耐えられへんっ…』
真っ暗な部屋 首に付けられた鎖
白
白
一緒やな♡』
もう俺は自力で 逃げることは出来ない
だからせめて、これだけは
誰でもいい どんな形でもいいから
手遅れになる前に、 届いてくれ…!
青
夕方 大学近くのファミレス
ないこに見せられた、アニキから 送られてきたという メッセージを見て、絶句してしまった
青
これって…
桃
ないこも黙って頷くだけ
スマホ画面に表示された 無機質な点と線の並び
『・・・ーーー・・・』
モールス信号のSOS
桃
俺ゾッとしちゃって
青
りうらとほとけにも 同じものが送られていたらしい
2人は意味が分からなかった らしいが、それで良かった気もする
桃
青
本に貼られていたメモ用紙
桃
青
借りてた本にあった
桃
青
メモ用紙を開き ないこに見せる
桃
見た瞬間ないこの顔が強ばった 血の気が引いていくのが 見ているだけで分かる
無理もない だって、この紙に書いてあるのは
『助けて 初兎が こわい だれかに会うとおこられる 首 しめられる こわい助けて』
桃
青
桃
最後に見た時さ
桃
家に入ってくとこ
だったんだって
桃
見なくなったん、
だって…
青
じゃあきっと、俺の予想は…
青
桃
白
白
まろちゃんも
白
白
白
青
青
震え続けるスマホの 電源を切る
白
耳につけたイヤホンから 聞こえる、2人の焦った声
あの4人のスマホに 取り付けた盗聴器
データもハッキングしているから どんなやり取りをしたかも すぐに分かる
2人は俺が何をしているのか 気づいたようだけどもう遅い
黒
白
白
大丈夫やから
黒
イヤホンを外し 目の前にいる彼を抱き締める
天井へとのぼる煙
窓のない閉め切られた 真っ暗な部屋
白
自分の手で出来ないのは 少し残念な気もするが
この方法なら最期まで 一緒に居られる
一緒に逝ける
白
悠くん…
薄れていく意識の中 大好きな彼にそっと口付けをした
愛の鎖とSOS -Fin-
Thank you for reading