TellerNovel

テラーノベル

アプリでサクサク楽しめる

テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

??

…とっ!るぅとっ!

誰かに肩をゆさぶれている気がする

んっ…

あれさとみくん?

僕はまた寝ちゃってたの?

あたりはすっかりオレンジ色になっていて陽が落ちかけていた

お前、なんでこんな所で寝てるんだよ

あ、あれ?僕一人?

たしか、誰かが一緒にいてくれたような

めまいがきつくて見てないけど、あの声はきっと…ころちゃんだった

何言ってんだよ、早く帰るぞ

相変わらずさとみくんは心配性ですね

思い出したのか?

思い出したって言うか、変な夢を見て

まだ中三の僕たちが一緒に夏休みに勉強会してました

ふーん、で、夢に見たのは中三の夏休みだけか?

何かを考え込むように表情を浮かべるさとみくんを無視して続ける

いえ、それにここでころちゃんに会いました

さっきまで一緒にいました

はぁ?何言ってんだ

疑うような目を向けられた。僕の言葉をまるっきり信用していない様子

本当ですよ、本当にころちゃんが、

そう言いかけた時、さとみくんに肩を掴まれた

るぅと、よく聞け。それは夢だ

え…?

夢…?

あぁ、それは夢だ。全部ほんとに起こったことじゃない

有無を言わさぬ、強い口調。真剣な瞳

さとみくんのこんなに真面目な顔を見るのは、あの時以来だ

そうあの時。

さとみくんとりいぬが何かを隠そうとした、あの時。

ほら帰るぞ

腑に落ちないまま、さとみくんに連れられ、家に戻った

頭痛はすっかりおさまって、頭はスッキリしている

だけど、心がスッキリしない

あれは本当に夢だったの?

実際に起こったことじゃなかったの?

そんな考えが頭がぐるぐる回っていた

あれから3日間、毎日のように公園に運んでいる

今のところ、記憶を取り戻す手がかりは夢のことだけ

ここに来たら何かおもいだすかも知れない、小さな希望を捨てきれなくて何気なくここに来てしまった

よっ!

あ…

ころちゃん…。

あんなゆめを見たからかな?

まるで、あの夢はほんとに起きたことなんだと言うように

体調良くなった?

あ、はい

この前は勝手にいなくなってごめん、るぅとの友達が来たから、あとは彼に託したんだ

え…

やっぱりあれは夢じゃなかったんだ…

るぅとどうした?

あれ?

僕の名前知ってるの?

なんで?

ころんくん。あなたの名前ですよね?僕達は中三の夏にサッカーの試合で出会いましたか?

え?

さとみくんは夢だと行ったけど、どうしてもたしかめたかった。 このままじゃモヤモヤして、気になりすぎて落ち着かない

思い出したの?

夢で見たんです。その試合の後にこの場所で…僕達は再開したんですよね?
まだ、去年の夏までしか覚えてないけど…

夢の中にいた君もひまわりが好きだって言っていたよね

夢の中のころちゃんと目の前にいる彼はリンクする部分が多すぎて、どうしても夢だとは思えない

去年の、夏…か、

うん?

はは、そっか、思い出してくれたんだな

とびっきりの笑顔で嬉しそうにいうから、本当のことなんだって信じたくなる

ころちゃんが知ってる事教えてくれませんか?

うん…僕とるぅとくんは去年の夏の試合であったんだ。ここで再開したしお互い名前で呼び合うようになった

それからも何回かここであったり、夏祭りの後に…

言葉を詰まらせたころちゃんを不思議に思い、首に傾げる

夏祭りの後どうしたの?

あー、やっぱりいいや、また今度な!

え!教えてくださいよ

いいからいいから、また今度な!

プイットそっぽを向いた彼の顔はほんのり赤くて、ますますわからなかった

その夜、頭痛がして早めにベットが入った。 すると、意識が遠のいていく感覚に見舞われた

更新…♡500

もしも願いが叶うのならもう一度

作品ページ作品ページ
次の話を読む

この作品はいかがでしたか?

610

コメント

0

👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!

チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚