兎羽
え………?
鏡と向かい合わせになると、目を丸くした兎羽が映るはずが、口元を吊り上げて不気味に微笑んでいる自分がいたのだ。
兎羽
う………うそ………
兎羽
い、いや………!
兎羽
は、離して!!
兎羽は、自分のドッペルゲンガーだと理解した。
兎愛
やっとみつけた
兎愛
私の、ドッペルゲンガーを
兎羽
え………?
兎羽
あなたは………誰?
兎愛
………
兎愛
私は、兎愛(とあ)
兎羽
兎愛………
兎羽
私と、同じ………
兎愛
だから、ドッペルゲンガーのあなたを、戻しに来たの
兎羽
私が………ドッペルゲンガー?
兎愛
そうよ
兎愛
私は、あなたに、自分の世界を乗っ取られた
兎羽
なっ………。の、乗っ取られたって………
兎羽
(この人、私はドッペルゲンガーじゃないのに、私をドッペルゲンガーにさせようとしてる)
兎愛
だけど今、やっと向こうの私に会うことができた
兎羽
あなたは、一体、何を言っているの?
兎羽
嘘ばっかり
兎愛
嘘じゃない
兎愛
ドッペルゲンガーだと、自覚がないの?
兎羽
いいから………手を、離してよ………私のドッペルゲンガー
兎愛
………仕方ないわね。あなたが私のドッペルゲンガーとして生きた場所を思い出させてあげる
兎羽
え………ちょ………な、何を………
兎愛
来て
兎羽は、同じ顔の自分に、手を引っ張られた。






