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おさめぷ

第4話

おさめぷ

さ迷う事さえ

天晶 美空

...え?

ガキン と

刀の折れるような音がして

鬼の首が切れる音とは違う

肉の潰れたような音がした

天晶 美空

ぁ...さ、びと?

首から上のない錆兎

手鬼

クヒヒッ

手鬼

ほらぁ、次はお前だなぁ

そう言って義勇に手を伸ばす

冨岡 義勇

...なん、で、

義勇は動かなかった

放心状態だった

ジャキン

手鬼

...!

天晶 美空

...

冨岡 義勇

...!?美空、?

手鬼

先にお前から
やっちまうかぁ、クヒヒッ

天晶 美空

...

手鬼

(なんだこのガキ!!)

手鬼

(強すぎるだろ!?)

手鬼

(さっきのビビりは
どこに行ったんだ!!!)

天晶 美空

...さよなら

手鬼

ぇ?

ジャキン

天晶 美空

来世ではお幸せに

手鬼

ッ...ハラハラ

天晶 美空

...

冨岡 義勇

み、く、

冨岡 義勇

...

...大丈夫

義勇は生きてる

私は義勇を背負ってその場を離れた

錆兎がいなくなった現状を

認めたくなかったから

7日目が終わっても

義勇は目が覚めなかった

天晶 美空

...。

藤の花の咲く場所へ

戻ってきた

そこには最初に来た時とは

殆ど変わらない人数が居た

きっと錆兎が助けたんだ

天晶 美空

...

私は義勇を背負いながら 話を聞いた

殆ど頭に入らなかったけど

天晶 美空

...ハァッ

義勇を背負って狭霧山を登る

冨岡 義勇

...ん、

天晶 美空

ぁ...義勇、起きた...?

冨岡 義勇

...ぅん

天晶 美空

義勇は、足を

天晶 美空

怪我してるから

天晶 美空

私が背負うから、

天晶 美空

寝てても、いいよ

冨岡 義勇

ぅ、ん

何日経ったのかな

私がゆっくり歩いてる間に

2回夕焼けを見た

きっと先生も心配してる

早く帰らなきゃ

あった

天晶 美空

ハァッ...ハァッ...

ガラッ

鱗滝 左近次

...、!

天晶 美空

せん、せ

扉を開けた先生と 目が合った

天晶 美空

た、だいま帰りまし

天晶 美空

私は義勇を背負ったまま

倒れた

天晶 美空

...ぅ、?

あれ、?

ここ、いつもの天井

天晶 美空

...

鱗滝 左近次

...!起きたか

天晶 美空

義勇は、?

鱗滝 左近次

義勇なら、まだ寝ておる

天晶 美空

ッぁ.....

錆兎...

天晶 美空

さ、びと...

鱗滝 左近次

...そうか。

天晶 美空

...グスッ...、

視界がボヤけて

雫が落ちていく

先生は何も言わずに頭を撫でてくれた

天晶 美空

...でも、ね

天晶 美空

...錆兎の仇、取ったよ

天晶 美空

...いや、皆の仇、取れたよ

天晶 美空

先生...、

鱗滝 左近次

...よく、頑張った

鱗滝 左近次

よく、生きて帰ってきた...

先生は涙を流しながら 私を抱きしめた

せっかく止まった雫は また溢れ出した

次回 “許せなかった”

♡×60

脇役希望の主人公

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