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からん からん からん ─── っ
転がるような下駄の音が
お祭りの喧騒の中に溶けていく。
いつもの倍くらいの人がいるんじゃない?
ってくらいの人の量の中にとけていく。
お友達に誘われて着た浴衣も
少し背伸びしたメイクも
なんだか少し恥ずかしい。
晴 夏
凜 珠
晴 夏
凜 珠
凜 珠
晴 夏
凜 珠
凜 珠
一瞬だった
晴夏の目線を追って 、遠くを見たときだったの
元 カ レ を 見 た
晴 夏
晴夏が私の手を引いて走り出したことで
現実を魅せられた
凜 珠
凜 珠
晴 夏
はだけた浴衣
ひりひりする足
突如浮かび上がるフラッシュバック
大好きな人だった
あの日までは
蘭
蘭
凜 珠
凜 珠
凜 珠
蘭
そう 、見てしまったの
凜 珠
貴方が人を殺すところを 。
蘭
夢だと言って欲しかった 。
そんなはずないと言われたら 、もうそれっきりで話は終わったはずなのに 。
蘭
私は 、認めた君が怖かった
いくら問い詰めても 、何も言ってくれなかった
自首もしてくれず
誰を殺したのかも、遺体はどこへ行ったのかも
全部答えてくれなかった 。
次の日 、目を覚ました頃には蘭も蘭の荷物も全部なくなってて
ひとつの置き手紙があるだけだった
ごめんね
ノート切れ端の蘭の字がただ無情に私をどん底へと突き落とした 。
たった一言
されど一言
ごめんねなんてダイキライ
あの後すぐに晴夏と解散して 、 今はもう夜中 。
私はもう一度 、蘭を見たところへ戻っていた 。
だいすきだったなんて嘘
今だってだいすきだからこそ 、
もう一度会いたかった 。
凜 珠
酔いが回っているのか
呂律がうまくまわらない 。
蘭
凜 珠
蘭
凜 珠
凜 珠
蘭
ごめんねなんてダイキライ
あなたと一緒に居れるなら人を殺しててもいい
だからお願い
凜 珠
酔いがまわり、頭も動かなくなって
眠くなって
私は意識を手放した 。
凜珠 は リズ と読みます 🧏🏻♀️💞
言うのが1番最後でごめんなさい 笑笑
読んでくれてありがとうございました 😌💫💓