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テラーノベルの小説コンテスト 第3回テノコン 2024年7月1日〜9月30日まで

目が覚めると、何故かまた体が動かなかった

小湊奏

(え、また金縛り⁇…)

2度も勘弁して欲しいと考えていたがそれがすぐ間違いと気づいた

小湊奏

(あれ?動くっちゃ動くな…ん⁇)

どうにか寝返りをうってみると、そこにはぐっすりと眠る兄さんがいた

僕にしがみついて、足まで絡めてきていて…僕は抱き枕の状態にされている

小湊奏

まさかあのまま寝たの⁇嘘だろ⁇

小湊圭一

スゥスゥ…

安心しきった寝顔で眠る兄を見るのは嫌いではないが、

流石にこの状態でいつまでも居るのはと思った

小湊奏

に、兄さ~ん?…起きれる~?、

できるだけ優しく起こしてあげたく思い、つい声が小さくなる

小湊圭一

ん〜っ…スヤスヤ、

案の定兄さんはうなるばかりで一向に起きる気配がない

逆に先程やりも強くしがみつかれてしまった、

小湊奏

ぐぬぬ…コアラみたいな人だな…

こうなったら最終手段を使うしかないと、僕は兄さんの方に手を伸ばし

脇腹をくすぐってみた

小湊奏

こちょこちょ〜っ…

小湊圭一

くふっあははっ
ちょっ奏っ、なになにっ、

くすぐったかったのか、すんなり起きた

でもちょっとイタズラしたくなってしまいまして…

小湊奏

こちょこちょ〜っ!

小湊圭一

わ〜っはははっやめてよ〜っふふっ

ちょっと多めにこちょばしてみました

朝は大抵戯れあいから始まる、それがいつもの僕らである

本部に向かうと決まって城ヶ崎さんが僕らに依頼を渡す

城ヶ崎

小湊、今日はこの依頼を任せる

小湊圭一

はーい

小湊奏

今日も兄さんだけですか?

城ヶ崎

奏は後で間宮と依頼を頼む

小湊奏

間宮さんか…、はぃ…

間宮

何故嫌そうにするー‼︎

最近は間宮さんとばかりでもう慣れた

今日は羅威刃に楯突いた半グレを粛清に来ました

小湊奏

どうも-、羅威刃でぇーす。

小湊奏

皆さん私達の邪魔なので排除しまーす

間宮

全員殺されるよ〜?逃げた方がいいよ〜?笑

モブ

羅威刃だッ!

モブ

やっちまえ!

奴らは焦って銃を構えるが、そんなのは通用しない

まぁ大抵の奴らじゃ、僕と間宮さんの相手になるわけないし、

小湊奏

君たち遅いね?それでよく生きて来れたよ…

僕は凄まじい速さで短刀を抜き一閃

モブ

ぎゃああッ…

避けられなければ確定の死となる

一方で間宮さんだが、相変わらずの腕前だ

雑魚は抵抗もできないまま額を撃ち抜かれ即死だ

間宮

私の弾はよく当たるよ〜?笑

間宮

ほらほら逃げないと死ぬよー?笑

モブ

ヤベッグハ

モブ

早すぎるッッ

“二丁拳銃の間宮”と云う異名は、間違いではないようだ

小湊奏

本当、間宮さんの腕前は一流ですね

小湊奏

僕じゃ追いつかない

間宮

御託は良いからさっさと処理するぞ?

間宮

呑気にしてると、サツが来る

今日も無事半グレ粛清に成功したのである

最近は間宮さんとも仲良く?できているし、なんやかんこれも悪くない

小湊奏

間宮さん意外と背低いっすね?

間宮

お前がでかいんだよッ

粛清に行った帰りのこと、

間宮さんと雑談しながら歩いていると

____

 

後ろの方から微かに何かを感じた

小湊奏

間宮

?急に黙ってどうしtッ…!

振り返ろうとしてきたので、しかたなく僕は間宮さんの口を手で押さえ黙らせた

間宮

[急にどうしたんだ…]

間宮さんは何かを察したのか小声で話しかけてきた

小湊奏

[どうやらつけられているようで…]

間宮

[つけられてる?誰に?…]

質問に答えてる暇はないのだと答えると、間宮さんは頷いた

小湊奏

[間宮さん、僕が奴を引きつけるので、貴方は本部がバレないよつに戻ってください…]

間宮

[分かったよ、なは次の角で二手にわかれるからな?…]

小湊奏

[はい、]

そして僕達はその角まで歩いた

相手が分からない以上、本部を知られるのは致命的だ

僕達はできるだけ一般人の様に振る舞い、あたかも友人の様に角で分かれた

間宮

それじゃあまた“今度”
(あとで本部でな…)

小湊奏

じゃあ気をつけて
(了解です、)

そして間宮さんと分かれた僕は、気づかれないように後ろを確認する

____

 

やはり僕を狙っているのだろう、しっかりとついてきている

ここで騒ぎを起こすのは面倒だと思い僕は一旦裏の道へとまわった

【黒蔫街の裏路地】

小湊奏

(ここまで来ればいいか…)

____

 

だんだんと近づく足音、隠しきれていない殺気

明らかな僕を殺しにきてる

直後、僕の背後から勢いよく何かが飛んでくる

小湊奏

うおッ!危なッ

僕はそれを紙一重でかわす、そして次にとんでくるのは、

空気を割く銀線

小湊奏

あっぶねえなぁッ!

僕は体を前に回転させ避ける、そしてようやく奴と対面した

____

やっぱり凄いなぁ、不意打ちでもダメか…

小湊奏

なんだよアンタか、随分久しぶりだね

“那由多”

霧ヶ峰那由多

絶対気づいてたよねー?最初からさ

そこにいたのはCODE-ELのアサシンで、元ルームメイトの 霧ヶ峰那由多だった

小湊奏

当たり前、お前殺気消すの下手くそ過ぎるし、丸分かりだよ

霧ヶ峰那由多

流石あちきよりあの組織に居ただけあるねー笑

嫌味のこもった不適な笑みで奴は云う

そして奴は僕とこう問いをかけてきた

霧ヶ峰那由多

…なんで組織抜けたの?あちきさびしいんだけどさ?

小湊奏

組織のこともお前のこともは知らねえよ、僕の人生、僕の自由でいいだろ?

あまりに間抜けな質問で、僕は欠伸が出そうになる

那由多は質問を重ねた

霧ヶ峰那由多

組織だったらお金も好きな額稼げるよ?それに楽だし、戻る気ない?

その質問には答えなかった、いや 答える気がなかった

僕は那由多にこう提案した

小湊奏

お前も羅威刃に来ない?あの組織よりもよっぽど楽だし、楽しいし

小湊奏

何より僕の“兄さん”もいるんだ、紹介したいよ

霧ヶ峰那由多

兄、さん…

僕の言葉に、那由多の纏う気が少し揺らいだ

あと一押しと思い僕が説得しようとした、その瞬間

小湊奏

何よりお前もこっちの方が…

霧ヶ峰那由多

 

小湊奏

‼︎

那由多が短刀を僕に向けて突きつけてくる、僕はとっさにそれを受け止める

小湊奏

…人話しているに、酷くね?

霧ヶ峰那由多

…組織の時より楽しい?…意味わかんないよ?何でそう思うのかなー??

僕の声が聞こえてないのか、那由多は先ほどより力を加えてくる

小湊奏

(やっぱり面倒くさい奴…)

霧ヶ峰那由多

アンタが組織に戻れよ、あちきも頑張って“銀田さん”説得してあげるからさー!

銀田?なんで銀田がここで出てくる?

これは何かあると思い、僕は那由多に質問する

小湊奏

こんな状況でさ、質問するけど

小湊奏

なんでわざわざ栄角さんを名指しな訳?そこは毛利さんじゃね??

そう云うと那由多は一旦距離を置き、こう答えた

霧ヶ峰那由多

やっぱりアンタもこのこと知らないのか

霧ヶ峰那由多

組織は今銀田さんがトップを張ってんだよ?しかも毛利のおじさんと銀田さんのグループ?に分かれてヤバいんだよ

小湊奏

は?何それ

思わぬ答えに少し唖然とする

霧ヶ峰那由多

毛利のおじさんは銀田さんの意見に真向から反対したから、内部分裂して組織はバラバラ、銀田派と毛利派で抗争になってる…

霧ヶ峰那由多

だからせめて、アンタもあちきと一緒に銀田さんの下につくの!

一方的な意見をぶつけられ僕は混乱していたが、那由多はそれでも話を続けた

霧ヶ峰那由多

アンタが組織に戻りたくないなら…

霧ヶ峰那由多

無理矢理にでもあちきが連れて行ってやる‼︎

そして再び短刀を構えるが、丁度のタイミングだった

警察

おい!そこのお前、何を持ってる!

たまたま警察が駆けつけて来た、その時僕は短刀をしまっていたから助かったのかも知れない

このチャンスを逃すまいと、僕は演技した

小湊奏

助けてください!変な人に襲われてますっ‼︎

霧ヶ峰那由多

なっ…!、チッ、こんな時に…

那由多は自分が不利になったことを察し、急いでその場から走り去った

警察

あ!待て‼︎

警察はそれを追いかけ裏路地の奥へ消えていった

小湊奏

まったく…困ったことになった…

小湊奏

(内部抗争か…面倒だな)

霧ヶ峰那由多

あーあ、面倒だなぁ

霧ヶ峰那由多

これだから警察は嫌いなんだよ

霧ヶ峰那由多

おかげで血だらけだよ…もぅ

霧ヶ峰那由多

奏の“兄さん”ねぇ……

【僕と兄さんの関係、{小湊家の話}】

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162

コメント

25

ユーザー

奏くん兄さんたちからモテモテだね////♡✨

ユーザー

那由多さん寂しがってるの可愛い... 次回楽しみにしてますッ

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