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それはいつもと変わらない ある日のことだった。

龍宮寺堅

なぁ、マイキー

龍宮寺堅

この後どこ行く?

佐野万次郎

ん~、そーだな~

今日はいつもより早く学校が終わった。 だからこの後どこに行こうか と悩んでいたが何か忘れている気がする。

佐野万次郎

あ~……

佐野万次郎

ごめん、ケンチン!

佐野万次郎

今日はもう帰るわ!

龍宮寺堅

早く帰るとかめずらしいな

龍宮寺堅

なんかあんの?

佐野万次郎

エマが会わせたいヤツがいるってきかなくてさ

龍宮寺堅

へ~

龍宮寺堅

お前にわざわざ会わせたいって余っ程だな

佐野万次郎

だよな~

佐野万次郎

つーことで

佐野万次郎

またね~、ケンチン!

龍宮寺堅

お~

実際、エマが俺に会わせたいヤツって どんなヤツなんだろ。

今までそんなヤツは居なかった。

まぁ、エマがそんなに会わせたいっつーことは 悪いヤツではないと思うけど。

多分エマみたいなギャルとかなんだろーな。 と、勝手に想像していた。

家に着き、リビングに行くと そこにはエマしかいなかった。

佐野万次郎

ただいま~

佐野エマ

あ、マイキー遅い!

佐野万次郎

エマ一人?

佐野万次郎

会わせたかったヤツは?

佐野エマ

ちょっと今トイレに行ってるの!

佐野万次郎

ふーん…

トイレと聞いて気が緩んでいたその時。 後ろから声がした。

三ツ谷璃華

ごめんね

三ツ谷璃華

お手洗い貸してくれて
ありがと

透き通っていて、とても綺麗で可愛らしい声。 俺が想像していたのとは全く違う。 今まで見たことのないような可愛い子がいた。

佐野エマ

いいよいいよ~

佐野エマ

トイレくらいいくらでも貸す!

佐野エマ

ってそーじゃなくて

佐野エマ

マイキー!

佐野エマ

この子が会わせたかった子!

佐野エマ

ウチの親友の璃華!

璃華……。 肌はとても白くて綺麗な黒髪。

佐野エマ

璃華ね、三ツ谷の妹なんだって!

佐野エマ

運命じゃない!?

佐野万次郎

あ~、……うん

名前を聞いた瞬間、 他の音が何も聞こえないかのように 目の前の璃華の瞳に吸い込まれたような気がした。

佐野エマ

璃華、これウチの兄貴!

三ツ谷璃華

エマちゃんがよく話してるマイキーくん?

佐野エマ

そう!

佐野エマ

身長低いし、子供っぽいとこあるけど

佐野エマ

めっちゃ強いし優しいの!

三ツ谷璃華

そーなんだ

佐野万次郎

よろしくな、璃華

三ツ谷璃華

え、あ、はい…!

三ツ谷璃華

よろしく、お願いします!

この日から、俺の中で何かが動き出した気がした。

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