コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
幼
舞の母
舞の母
舞の母
幼の前でお墓に向かって泣いている一人の女性がいた
さらに、その前にも一人笑顔をこちらに見せている女の子が居た
その女の子の笑顔は、本当に笑っているのだろうか
誰一人と目が合わない笑顔をする女の子は、私が殺したのかもしれない
一年前
私と舞は親友だった
帰り道も一緒で、いつも一緒に帰ってた
でも、そんなの一瞬だった
仁
舞
幼
私と舞はクラス替えで違うクラスになった けど、これからも仲良くしようね、と約束した
なのに、私が教室に行くと奥の方で舞が男と女がたくさん居て 舞は、ずっと謝ってた
何回も。
幼
舞
私は、助けに行こうと思った。
でも、舞と目が合ったとき 私を睨んだ
でも、何故か悲しそうに見えたんだ
何を伝えたかったのか、 何をしてほしかったのか、 なんで私に頼ってくれなかったのか
何にもわからない
舞との幸せな時間は脆かった なのに、辛い時間は長く重かった
けど、そんなとき
私が出来なかったことをした子がいた
麻弥
舞
麻弥
麻弥
麻弥、それは舞にとって唯一の一筋の希望だった
私は、なにもできないけど手紙は送っていた
お返しの手紙は来ない
けど、私の言葉だけでも良いから、舞の笑顔が見たかった
それ以外にも、舞の物に落書きされてたら私のものと交換して 舞にはバレないように裏で、協力した
でも、そんな事が無駄だと分かった
何故か。
それは、一人の女の子が死んだから
名前は、麻弥
舞の唯一の希望だった。あの麻弥だ
私は、なぜ死んだのか
その答えは簡単には分からなかった
自殺と聞いても、何故舞を残して死んだのか
でも、その答えは舞から送られてきた
『幼へ 麻弥が自殺した事、知ってるよね 私、最初は嬉しかったの。 地獄の中で、手を差し伸べてきた神様だから でも、途中から嬉しくなくなったんだ 麻弥が私のせいであの子達にいじめられたらって だから、聞いてみたの。 怖くないの?って そしたら、一人より二人のほうが強いから怖くないって返ってきたの 麻弥は、強いなって思っても、やっぱり私は怖かった。 昨日まで笑顔だった麻弥が自殺なんてって思わなかった。 実は、自殺する前だと思うんだけどメールで麻弥から送られてきたの 「見て見ぬふりはいじめてるのと同じって習ったけど 私も見て見ぬふりをすればよかったのかな。 一人より二人のほうが強いからって言ったけど あれ、違うかも笑」 これ、どういう意味か分かんなくて どういう事?って返信したら既読無視でなにも返ってこなかった』
答えは明確には書かれていなかったけれど、私はこう解釈した
一人より二人のほうが強くなると、相手も強くなる もっともっと怖くなる。 そして、同時に辛くなるのも増える 辛くなって、死ぬ人も増える
この手紙を送った後、舞は死んだ
後追い自殺、と警察の人達は言っていた
後追いって何?
私はそう聞きたくなったけど、喉から音が出なかった 喋れなかった 喋りたくなかった
私は、これからどう生きていけば良いのだろう
私の目から悲しみのかけらが頬を伝わった