コメント
3件
WTBL注意
整地(kr、sm)
ある日の朝9時
恋人から呼び出しの電話
スマイル
きりやん
きりやん
きりやん
内容はデートのお誘い
だが生憎俺は週末の課題が終わっていない
スマイル
きりやん
スマイル
きりやん
スマイル
きりやん
スマイル
直ぐに切れてしまった電話に少し後悔
…正直とても悲しい
本当はきりやんと出掛けたかったし。
でも、終わらなくて放課後一緒に帰れなくなるのはもっと嫌
夜までに終わらせればみんなとゲームができる
だからやるしかない
気合いを入れてペンを走らせる
きりやん
遊びたかったなぁ
気が早かったが何を着ようか迷っていたくらいだ
ちょっぴり残念
…しかし珍しい、あの量の課題をスマイルが終わらせてないなんて
あんなの2時間もあれば十分終わるのに…
スマイルのクラスは別に課題が出されたのかな?
まぁしょうがない、来週なら遊べるかな
そんなことを考えながら、暇になった一日を一緒に過ごしてくれそうな人を探す
1番に上がったのは、暇してそうなシャークん
アウトドア派なので、ショッピングなんてのもいいな
きりやん
電話の相手は二つ返事でOKをくれた
スマイルの時とは別の、少し落ち着いた服を選んで準備を始める
意味の分からない英単語を一つ一つ電子辞書で引きながら読解する
こんな地味な作業の繰り返しはいつ終わるのだろう
そんな時、1本のLINE
なかむ
スマイル
なかむ
今日はよくこういう連絡がくるな
スマイル
なかむ
こいつ、この量をもう終わらせたのか?
俺でも全然終わってないのに
スマイル
自力で解いても終わらないんだと伝えると返信が来る
なかむ
…今日のなかむとは話が噛み合わないな
さっきもすぐ終わったとか言ってたし
スマイル
なかむ
…え?
スマイル
なかむ
そう言われ、ノートを見ると何故か俺のノートの課題欄には英語と生物が加えられていた
スマイル
なかむ
俺と同じクラスの2人ともが言ったのか?
じゃあ、さっきまでの努力は?
スマイル
なかむ
スマイル
スマイル
この量ならササッと終わるはず
それに、朝から机に向かう俺は空腹状態
なかむ
スマイル
なかむ
スマイル
スマイル
なかむ
スマイル
なかむ
LINEを終え、机にうつ伏せる
なんだよ、課題多くないじゃん
起き上がり再び課題に取り組んだ
きりやん
シャークん
この後はシャークん家でゲームをする予定だ
そういえば、最近できたレストランあったよな
きりやん
シャークん
きりやん
シャークん
服の物色をやめ、スマホを開いてレストランを調べながら店を出た
新しいレストランに到着
きりやん
シャークん
お好きな席へと言われたので、どの席にしようかなと迷っていると
なかむ
聞き馴染みのある高い声が聞こえた
息を飲み、聞こえた声の元へ足を進める
俺の恋人の名前が呼ばれた気がしたが、気の所為かな
だっているはずないし、遊べないって言われたもん
スマイル
なかむ
なかむ
シャークん
は?
…なんでいるの?
きりやん
なかむと遊んでたことに怒りが湧く
スマイルも酷く驚いている様子だった
スマイル
きりやん
俺はダメなのに、なかむはいいの?
俺とは、断ったくせに
スマイル
きりやん
きりやん
自分でも、何故こんなに腹が立って悲しいのか分からない
…なんだか裏切られた気分だ
でも、制御ができなくて一方的に酷い言葉を口にする
それを言って悲しくなるのは自分自身なのに
スマイル
…そっか
スマイルが、全てを認めるように謝罪をする
2人で遊んでいた事実がショックすぎて、この場にいるのが辛くなった
まるで恋人の浮気現場を見たみたいだ
きりやん
スマイルは俺と出かけたくなかったのかな
本当は好きじゃないのかも
マイナスなことが浮かんでくる
でも、今の俺はそれを否定できる自信がなかった
3人を置いて、レストランを出た
まさかばったり会うなんて。
スマイル
きっとこの状態をきりやんは勘違いする
驚いた顔をした
でも、その後俺を睨んで言葉を放つ
否定したかったけど、自分では上手く説明できなくて
別にやましいことがある訳ではないのにダメなことをしているようだった
きりやん
冷たく言われたそれはぐるぐる頭の中を回転して響く
最低なやつだって思われた
嫌われたかも
自分中心の考えばかりが浮かんで、きりやんの気持ちを考えれなかった
謝罪ひとつを口にするのが精一杯で、頭はパニック状態だ
見透かしたのかな、呆れたのかきりやんが店を出た
とても、辛そうな顔をして
…追いかけなきゃまずい事は、馬鹿な頭でも判断できた
スマイル
シャークん
なかむ
スマイル
スマイル
スマイル
パシッと腕を掴み、きりやんを振り向かせる
スマイル
スマイル
下を向くきりやんが目元を拭う動作をした
涙が零れている訳ではないが、少し鼻も赤くなっている
きりやん
いや、絶対泣いてたよ。
珍しいことで、対応の仕方が分からない
きりやん
スマイル
別れるなんて、言われると思ってなかった
今のきりやんはきっと状況を冷静に把握出来ない
自暴自棄になってしまって別れようと言ったんだろう
スマイル
なんて大事になってしまったんだ
スマイル
きりやん
きりやん
スマイル
…なんて説明すればいいんだろう
課題の範囲間違えとか、ちっちゃいミスなのに
スマイル
スマイル
スマイル
きりやん
さすがにまだ疑いの目を向けてくるきりやんに、なかむとのLINEを見せる
スマイル
きりやん
沈黙が続いた後、はぁ〜っと大きなため息が聞こえた
きりやんはそのまま床にうずくまって顔を沈める
きりやん
きりやん
きりやんに信じて貰えたことにホッと肩を撫で下ろす
スマイル
別に、わかって貰えたから俺はいいけど
きりやんはそうじゃないみたい
きりやん
申し訳なさそうな顔をして何度も謝る
スマイル
きりやん
きりやん
…気にしすぎなのに
スマイル
スマイル
スマイル
子供みたいだけど、約束と題して小指を出す
きりやんはこくんと頷きその小指を自身の小指に絡ませる
きりやん
スマイル
スマイル
暇になってしまった時間をどう潰すか
腕につけた時計を眺めてそう聞く
きりやん
きりやん
スマイル
スマイル
きりやん
きりやんは腕を絡めて歩き出す
それに引っ張られるように俺も歩を進める
2人で何気ない会話をして帰路を楽しんだ