TellerNovel

テラーノベル

アプリでサクサク楽しめる

テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

医務室で怪我人の対応中に…

美稀

包帯巻きますけど、痛かったら言ってください

囚人

あいよ

ぐるぐると巻いていると…

ゴンゴンゴン

美稀

…?

美稀

あの、包帯…持ったままにしてて下さい

囚人

はぁ〜?

美稀

じゃないと治りませんよ

美稀

しっかり固定しないと…!

囚人

はいはい

ゴンゴンゴン

美稀

(何…?しつこいなぁ…)

美稀

美稀

はい?

急いでドアを開けると…

警備員

大変です!!!

警備員

615番が!!!

美稀

どうしたんですか…?!

警備員

ちょっと来て下さい!!

警備員

早く!!

美稀

っ、分かりました!

美稀

ごめんなさい、しばらく中で待っててください!!

囚人

…え、おい待てよ!!

廊下

警備員

ほら、あれ!!

そこには……

樹さん

どういう事だよ!?!?

樹さん

ふざけんなよ!!!

刑務官

615番!落ち着きなさい!

身の毛がぶわっとよだった。

美稀

美稀

あの、何でこうなってるか分かりますか…?

警備員

うーん…

警備員

僕には訳がわからないですよ…

警備員

あの声を聴いて、高橋さんをお呼びした所でしたので…

美稀

そうですか…

ざわ...ざわ...

ざわ...ざわ...

刑務官

とりあえずお前はこっちの部屋に来い!

樹さん

うっせえな!!

樹さん

行かねぇって!!

刑務官

刑務官

…どうなってもいいのか?

樹さん

…あ?どういう事だよ…?

刑務官

刑務官はスタンガンを取り出した

美稀

(ま、まさか……)

刑務官

ちょっと黙っててくれ

ビリリリリリリッ!!!

樹さん

うあ"あ"っっ!!!

樹さん

……

ピクリとしなくなってしまった

美稀

そんな……

言葉がそれしか出なかった

警備員

警備員

…戻りましょうか

美稀

美稀

はい…

医務室

囚人

おいおい

囚人

なぁ、いつまで待たせるんだよ

囚人

何してたんだよ?

やばい…

美稀

っ、すみません

美稀

廊下で騒ぎがあったので…

美稀

お待たせしてしまってすみません

囚人

…ほう、騒ぎか

態度を一変してみせた囚人

囚人

騒ぎ起こしたの、誰だ?

…答えなきゃマズイよね

美稀

…615番、田中樹さんです

囚人

囚人

樹か…

美稀

はい…

囚人

あいつ、そろそろ裁判だよな

美稀

…そ、そうなんですか?

知らなかった…けど…

囚人

ああ。あいつ側が勝てば減刑される

すぐ刑務所から出て 一緒に暮らせるのね…!

美稀

美稀

負ければどうなるんですか…?

囚人

終身刑、じゃね?

美稀

っ!?

そんなに軽く言わないでよ?!

囚人

いや、分かんないけどな

囚人

それか、無期懲役?

美稀

…っ!

だからさぁ…!!

囚人

まあ、樹のことだしそんな事ないと思うけどさ

美稀

囚人

そういう可能性もちょっとあるってことは言っとくわ

美稀

そうなんですね…

美稀

…ありがとうございます

囚人

…ぷっ笑

囚人

お前に樹のこと言っても、感謝する事なんてねぇだろうに笑

美稀

あ、…

美稀

…このこと黙っててください!

美稀

お願いします!!

囚人

分かったよ、

美稀

囚人

…樹と頑張れよ

美稀

…ありがとうございます!

囚人

樹になんか逆らえねぇから、しょうがなく黙っとくだけだからな!

美稀

ありがとうございますっ!

数分後

囚人

ありがとな

囚人

だいぶ良くなったわ

美稀

それは…良かったです

美稀

もうケガしないでくださいよ?笑

囚人

さぁな?笑

囚人

まあ、またよろしく

美稀

こちらこそ…!

囚人は医務室を後にした

※飛びます

退勤時間

美稀

(今日の夜ご飯何にしよーかな…)

そう思いながら出口へ向かっていると…

刑務官

ほら、自分の場所へ戻れ

美稀

樹さん

分かりました

私は樹さんの方を見た

すると、

樹さんと目が合った

美稀

樹さん

ニコッ))

今、私に笑いかけた…?

樹さん、ズルいよ。

翌日

医務室

美稀

美稀

ふわぁ〜っ

美稀

樹さん

なに大あくびしてんだよ笑

美稀

うわっ?!

美稀

み、見られた…

樹さん

はっは笑

樹さん

でも、美稀が大あくびするなんて珍しいな

美稀

まあ、確かに…

樹さん

どうしたんだよ、寝不足?

美稀

昨日大丈夫だったかなって、、

美稀

ずっと不安で…

樹さん

…変なの笑

樹さん

大丈夫に決まってんじゃん笑

ヘラヘラしてるようにしか 見えないよ…

美稀

……

美稀

なら安心したけど…

美稀

昨日の樹さん、めちゃくちゃ怖かった…

樹さん

ごめんな……

樹さん

裁判近くて、ピリピリしてたんだ…

私を抱きしめてそう言った

今まで以上に大きな安心感を得た、

そんな気がした。

続き→♡130〜

紫陽花は檻の中【完】

作品ページ作品ページ
次の話を読む

この作品はいかがでしたか?

444

コメント

1

ユーザー

気になります!

チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚