em
こ、こんな所にずっと居ても良いんですか?!

em
たくさん本がある…ミステリーものに推理ものに感動系に恋愛ものに…!

gr
ああお前には主に書類などの仕事をやってもらうからな。

gr
情報にも本が好きだと書いてあったし、ここが最適だと思ったんだ。

em
で、でも…

gr
なんだ?流石にアレだったか?

em
い、いえそういう訳ではなく…

gr
?

em
私の自室に繋がっているって‥

gr
不満か?

em
いや!いつでもここに来れるのでとても嬉しいんですが

em
他の方に迷惑にならないかなと…

gr
そんな事考える必要などない。

gr
お前は幹部なんだ。国のトップに近い。

gr
このぐらい欲張っても良いだろう?

em
そう、なんですかね‥?

gr
ああ
それにこの総統が許可しているんだからな。

em
…

A国では幹部でもこんな待遇はあり得なかった。4畳程の部屋に最低限の家具。…それは私のせいでもあったけど‥
「スパイ」
この国の情報を奪って、この国を滅ぼす為にここに来た。なのに…
いやここはギリギリまで楽しんだ方が…
em
フフッw

gr
どうした?

em
いや嬉しくてつい‥

gr
!…そうか!そんな喜んでくれるなら用意した価値があったぞ!

em
ありがとうございます。

gr
…ここからは重要な話になるがいいか?

em
?はい。どうぞ。

gr
今までこの国の重要情報の管理は情報部隊に任せていた。

gr
ただそれだと監視カメラの監視役や他国の情報をまとめたりあいつらの仕事が多くてな。

em
…重要情報の管理を私にしろと?

gr
話が早くて助かる。

gr
エーミールお前は昔、情報管理をしていたらしな?

em
えぇ

gr
お前を戦いに出すつもりも無いんだ。

em
…

gr
出来るか?入ったばかりの新入りに任せるには重いか?

正直、少し疑っている。
まだ信用する要素もない新入りにこんな役目を任せるか?
スパイだと分かっているから逆にこの役目を?本性をあぶり出すために?でも…
"こんなチャンス二度とない"
em
出来ます。'俺'にやらせて下さい。

gr
クックック…こんな頼もしい奴をこの国に入れられた事を誇りに思うよ。

gr
この図書室の入り口から見て、右から2番目の本棚。

gr
左側の4段目の右から7番目のスイッチを押せば扉が開く。

gr
その先情報がある。

gr
頼んだぞエーミール。

em
ええお任せ下さい。

em
んっふっふ〜ニコッ

gr
…
