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レティシア
思わず指をさして「私!?」と確認すると、 目の前の金髪の青年ーーユリウス王太子は 深く頷いた。
ユリウス
レティシア
いやいやいやいや、待って待って!
私、100年前は王子を毒殺しようとした悪女ってことで 処刑されたんだけど!?いつの間に「英雄」に なってるの!?
レティシア
私は恐る恐る聞いてみる。
レティシア
すると、ユリウス王太子は「え?」という顔をした。
ユリウス
レティシア
ユリウス
ユリウスの言葉に私は凍り付いた。
ユリウス
ユリウス
レティシア
えっ……どういうこと!?
私は悪役令嬢として処刑されたはずなのに 未来では「英雄」になっている……!?
頭がぐるぐるしてきた。 その時、部屋の外からさらに数人の足音が 聞こえてきた。
???
扉が開かれると、そこには……
・無愛想な黒髪の青年 ・美しい銀髪の女性 ・長身で鋭い目つきの青年
明らかに「重要キャラです!」って顔ぶれが揃っていた。
カイン
黒髪の青年が感慨深そうにため息をつく。
カイン
レティシア
アルセイド公爵家……確かに100年前の私の家名だ。 でも「末裔」ってことは、もう私の家は滅びているってこと?
リリス
今度は銀髪の女性が、優しく微笑む。
リリス
レティシア
私が魔法を教えてた!?!?!?
いやいやいやいや、確かに貴族として魔法は 習ったけどそんな「最強魔導士に教えられるほどの実力」は なかったはず!!
ノア
最後に口を開いたのは鋭い目つきの青年。
ノア
ユリウス
カイン
リリス
いやいやいやいやいや!!!!!!!
私、悪役令嬢だったはずなのになんでこんなに 崇められてるの!?!?!?
思考が追いつかない。いや、もう思考が崩壊しそう。
そんな私の混乱をよそに、ユリウス王太子が
ユリウス
と優雅に手を差し出してくる。
ノア
いやいやいやいや、何がどうなってこうなった!?!?!?
……こうして、悪役令嬢の100年後ライフ(?)が 幕を開けたのだった。