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レティシア
私は思わず手を挙げた。
レティシア
ユリウス
ユリウス王太子は静かに頷くと、騎士団長のノアに目配せをした。
ノア
ノアは腕を組みながら、低い声で語り始める。
ノア
レティシア
ノア
レティシア
ユリウス
レティシア
ちょっと待って、何それ?私そんな記憶ないんだけど!?
レティシア
ノア
ノアが低く唸るように言った。
ノア
レティシア
ノア
レティシア
何それ!?私、誰かにハメられたってこと!?
混乱しそうな頭を抱えながら、私はため息をついた。
レティシア
ユリウス
ユリウスは静かに頷くと、私に手を差し出した。
ユリウス
……いや、まだ自分が何者なのかも分からないのに「最高の重要人物」って言われても困るんだけど!?
とはいえ、ここでごねても仕方ない。私はしぶしぶ彼の手を取った。
ユリウス
そしてーー
私は100年ぶりに、王城の外に足を踏み出した。
レティシア
外の世界に出た瞬間、私は言葉を失った。
美しい街並み……とは言え、私が知る王都とはどこか違っていた。
レティシア
建物の作りも、道路の様子もまるで違う国に来たみたいに変わっている。
ユリウス
ユリウスが言った。
ユリウス
レティシア
ユリウス
レティシア
そんな……私の知ってる世界はもうどこにもないってこと?
私は知らない街並みを見渡した。
見たことのない建築様式。王都にはなかった高層の塔。異国のような雰囲気が漂う広場……
何もかもが変わってしまっていた。
ユリウス
レティシア
そう答えながらも私は心のどこかで強烈な孤独感を覚えていた。
……本当に私は100年後の世界に来てしまったんだ
その事実をようやく実感し始めたーー
???
その時
どこかの屋敷のバルコニーでその光景を見下ろしていた黒衣の男がいた。
???
彼の唇には冷たい笑みが浮かんでいたーー