芹澤 花凛
槙島 朔
ちょっと待ってくれへん?
芹澤 花凛
教室で待ち合わせ 、ね
槙島 朔
芹澤 花凛
体を伸ばすと同時に欠伸が出る 。
芹澤 花凛
…あ、お昼休みの 。
嶺原 咲文 です 。
芹澤 花凛
聞き覚えがあるような名前 。
嶺原 咲文
なにしてるの…?
芹澤 花凛
嶺原 咲文
芹澤 花凛
かりんと 、さっちゃんの分!
槙島 朔
芹澤 花凛
芹澤 花凛
あたしと、さっちゃんだけ
意地の悪い笑みを浮かべる 。
嶺原 咲文
芹澤 花凛
お花のお姫様
小1の頃にそんな話をしたような気がした
少し短い髪を三つ編みで括られた1人の女の子
嶺原 咲文
思い出した 。 咲文は 、小学3年生の時に … 転校した子だ
芹澤 花凛
嶺原 咲文
ひさしぶり
〝やっと思い出してくれたんだ〟とでも言うように 微笑む姿 。昔と変わらず笑顔が可愛らしい
芹澤 花凛
嶺原 咲文
やっぱ空気いいねー、
芹澤 花凛
嶺原 咲文
こっち来れることになって
芹澤 花凛
相変わらず大人しそうな見た目 。
嶺原 咲文
芹澤 花凛
嶺原 咲文
近所だし
芹澤 花凛
なら登下校も同じ、か
芹澤 花凛
嶺原 咲文
芹澤 花凛
嶺原 咲文
嶺原 咲文
ショートヘアの咲文は優しく暖かな笑みを浮かべた
その笑顔の裏にナニカがあるとは 想像がつかなかった 。
芹澤 花凛
槙島 朔
え、誰?
芹澤 花凛
咲文ちゃんだよ。
槙島 朔
あ- ッ ‼︎咲文か!
芹澤 花凛
嶺原 咲文
私の存在記憶から消してた
芹澤 花凛
槙島 朔
はよ帰ろーや
芹澤 花凛
嶺原 咲文
久しぶりやな
芹澤 花凛
芹澤 花凛
槙島 朔
授業中騒がしかったやろ
芹澤 花凛
嶺原 咲文
芹澤 花凛
〝ないわ !〟
嶺原 咲文
芹澤 花凛
槙島 朔
偶然や偶然!!
芹澤 花凛
嶺原 咲文
仲良いってことだよ
嶺原 咲文
芹澤 花凛
さっちゃんが言うなら。
芹澤 花凛
仲良くせなあかんねん。
槙島 朔
芹澤 花凛
どあほ!
嶺原 咲文
間に割って言い合いを阻止された。
芹澤 花凛
さっちゃんはお姉さん的存在やね
咲文は3姉妹でその長女。 2人の妹の面倒をたまに見てるからこう言うのは慣れてるらしい
でも 、あの咲文の裏が —— だったなんて 。