被検体No.4

ジャリッ

そう言ってそこに立っていたのは

でもいつものように明るいコネシマではなく

ボロボロになった左腕を抑え

眼に光はなく

そこに佇んでいた

おまけに俺が近づこうとすると

俺が来るのを拒むように右手を突き出した

するとコネシマはさっきのロボの腕を 包み込むようにして握った

だがその腕はバキバキに割れてしまった

本当は分かる

俺はあと19分しか持たない

時間がない

ショッピの記憶から俺の存在を消してしまいたい

そして幸せに暮らしてほしい

そうだ

記憶を消してしまえばいい

俺は手首に着けていた腕輪をショッピの手首に通した

カチ

ガチｯ

俺はショッピから俺との記憶を全て消した

もうそろそろ時間も来るだろう

ショッピを見るのが最後だとしても

もう後悔はない

やることはすべてやった

これでいい

約束な

すいません

出すのがだいぶ遅くなりました

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