その目で暴いて？

目があった。

緑色の瞳はエメラルドのように輝いて、白黒の世界はその緑色だけを捉える。

まるで、龍の鱗のように輝いていて、目を奪われた。

………

あぁ、綺麗

観たいな。

驚いた目も、絶望に満ちた目も、

観たいな。

その目で暴いて？

部屋の空気がピタリと変わった。

部屋の中には円形の机が置かれ、 ５人の人間が座っている。

ここは、道の電灯がつかないような町外れの廃墟ビルの地下。

そこには、俺たち『龍の軍』が潜んでいた。

『龍の軍』とは名の知れた殺し屋組織。

ガッツリとした筋肉と、王の風格を纏った金髪の男。

この人は、この組織のボスだ。

そして、今挙げられている『虎の軍』とは、スパイ組織の名だ

どんな組織でも潜り込み、目的を達成すれば闇に沈んで目をくらす。

　巧妙高いスパイ組織だ。

俺たち龍の軍とは対極の相手であり、敵同士だ。

　白髪の髪とふわりとしたパーカー。 とても、殺し屋とは思えない男。

この人は、この組織の幹部の1人だ。

背丈が高く、“ぼ”と書かれたTシャツを見に纏ったサングラスの男性。

この人も、この組織の幹部だ

こいつはぶた。

This is ぶた

コイツも幹部。以上

そして俺。自分もこの組織の幹部だ。

俺たち龍の軍のアジトは合わせて5つ

俺たち幹部がリーダーとして活動する個人のアジトが4つ

そして、ボスのいる本拠地が１つ。

それが今いるここだ。

俺たちのアジトは複雑な構造とセキリュティで入り組んでおり、見つけるのは、無理だ

そう、まるで蟻の巣みたいに…

………

少しの間、部屋の中には沈黙が走った

最初に口を開けたのはボス(ドズル)だった。

そこかは議題は変わって、今月のスケジュールの話となった。

時間は過ぎて、やがて会議は終わった

みんな一斉に頷き、席を立った

ピリついた空気はさって、和やかな空気感が漂る。

適当に挨拶を交わし、各々自分たちの組織に戻った。