好きだったのに…

私は最近

怪しいと思うことがある

悠太の様子が変なんだ

「悠太…」

話しかけても

何も反応しない

してくれても、

「あぁ」「へー」

これだけで、

話をそらされてしまう

なんなんだろう…

俺は彼女に

嘘をついてることがある

そう。

浮気をしてるんだ。

あんまり気づかれないように

話はちゃんと聞くが

返事はついつい 適当になってしまう

はぁ〜、

そろそろ別れようか…

今日もほとんど話せなかった

こっちはずっと考えてるのに…

私は今日から

日記を書くことにした。

こんなことしても意味ないけど…

ちょっとでも効果があると、と

強く願った。

9月10日

今日、喋る事もしなかった。

ちょっと、喋らなかったら、 私の大切さに気づいてくれるかな…

そんな事を、思っていた。

だけど…

そんな事、無かった。

どうしてだろう、

好きなのに…好きなのに

憎しみ？恨み？

そんな言葉が

胸の中にある。

9月18日

今日は、友達夏美の誕生日

お祝いしようとしたのに…

「ごめん、今日無理」

そう言われ、逃げるように

立ち去られた。

夏美は、私の唯一の友達なのに…

最近は、避けられて

「ごめんね」

そう謝っても

「なんのこと？」

ちょっと、苛立った声で

そう言ってくる。

考えてみると、

悠太も今日は、いない。

どうしてだろう…

考えたくないのに、

全部…全部

いけない方向に…

9月24日

今日、見てしまった。

夏美に、「遊ぼ」って誘ったのに…

なんで…

なんで、夏美が悠太と一緒に…

夏美…

はぁ〜、そんなこともう どうでもよくなってきた。

あの人たちのこと考えると…

心が憎しみ、恨みで

いっぱいになる。

あはは…

何も分からない…

消したい…

邪魔なものすべて…

目の前から…

9月27日

今日、ようやく完成。

大好きだった花

キキョウの花を添えて

それと…

今の私の気持ち

ホテイアオイも、添えて

10月1日

パク

ナイフを取り出す

ー悠太ー

……

なんだ…これ

鉄の味が…する。

彼女は笑う

今まで見たことない

裏のある笑みで

10月2日

グサッ