テラーノベル
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et
スマホの画面に映る文字を何度も私は見返す
人気アイドルグループ「colorful」のメンバー urとyaが行方不明。事件性も視野に捜索中
et
声が上手く出なかった
colorful
私の人生を救ってくれた人たちだ
落ち込んだ夜も、学校がしんどかった日も
イヤホン越しに流れる歌に何度も助けられた
凛としたurの目
yaくんの無邪気な笑顔
そのふたりが、突然と消えた
公式からの発表は少なく、
ネットは憶測と不安で溢れている
私は画面を閉じ、深く息を吐いた
et
そんな願いが届く訳でもないのに
ある日の帰り道
冷たい風が頬を刺した
冬の夜は嫌いだ
音がなくて世界が遠く感じる
ふとら足元にからかすかな音がした
et
電柱の下
そこに、古いダンボールが置かれていた
嫌な予感がしてそっと中を覗く
et
息が止まった
中には、犬が2匹
寄り添うようにみを丸めて、震えている
首輪はない
でも捨て犬にしては、毛並みが綺麗すぎる
et
犬
声をかけると、片方の犬がゆっくり顔を上げた
──目が合う
その瞬間、胸がざわついた
ただの犬じゃない
理由は分からないのに、そう思った
犬
もう1匹は、私を警戒するように
前に出て、低く唸る
まるでもう一方を守ってるみたいで
et
そう言いながら、私は自分に言い聞かせていた
本当に、大丈夫なのか、と
拾ったら、責任が生まれる
簡単なことじゃない
でも、放っておく選択肢は、最初からなかった
et
et
そう言って、ダンボールを抱き上げた
犬は暴れなかった
犬
犬
et
家に着くとら2匹は驚くほど大人しかった
水を出すと順番に飲む
タオルを敷くと、そこから動かない
et
犬
犬
2人は喜んだかのようにしっぽを振り返事をする
まるで犬ではないみたい
ふと、気になったことがありテレビをつけた
テレビをつけると、colorfulについてのニュースだった
colorfulのメンバー2人は 事件当日仕事先からの 帰路で消息を絶ち──
その瞬間、
2匹の犬が、同時にテレビを見た
釘付けという言葉がピッタリだった
et
片方は画面から目を逸らさず
もう1匹は微かに身を震わせている
偶然
そう思うとした
でも、胸の奥に嫌な予感が広がっていく
et
当たり前だが犬は答えない
その夜、私はソファーで眠った
犬たちは足元で丸くなっていた
眠りに落ちる直前、ふと思う
あの目
あれは本当に───犬ものだったんだろうか
翌朝
違和感で目が覚めると
布団が重い
et
et
震える声で名前を呼んだ瞬間yaくんが目を開ける
ya
その声
何度も聞いた
ライブで、配信で、画面越しに
urと起き上がり周囲を見回す
ur
頭の中が真っ白になる
昨日
犬
2匹
床を見るとダンボールは潰れタオルだけが残っていた
et
et
2人は少しだけ気まづそうに言った
ur
ya
ur
目の前に推しがいる
et
嬉しいのかよく分からない感情が入り交じる
びっくりしすぎて変な声が出た
世界が音を立てて壊れた
推しが消えたと思った
でも違った
推してる身にしてはこれは大事件
───私は拾ってしまったのだ
犬の姿をした
人間を(人気アイドルを)
そして、この日から始まる
行方不明事件の裏に隠された
最悪でいちばん身近な真実にたどり着く物語が
et
ya
ur
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コメント
3件
ヤバすぎこの作品好き好き好きすぎます まじ キュンキュンキュン好きすぎて滅(?)
一話目からやっぱり神作のオーラしか漂ってない😇(?) なんか前もめちゃくちゃ上手かったけど… 前より作品書くの上手くなってません??? ただでさえ上手かったのにもっと上手くなられたら困っちゃu(( 次回も楽しみにしてるねッ✨️