りうら
うん、知ってたよ

斗亜
え ……

りうら
ごめん、ほんとはないこ達が誰かも知ってたし、ここの舘が何なのかも知ってた

斗亜にはこの言葉が裏切りの宣告にしか聞こえなかった
斗亜
な、なんで……

りうら
っ ……

ほとけ
ねぇ、斗亜ちゃん

斗亜
ど、うしたの?

ほとけ
2人でゆっくり話したいだろうからさ

ほとけ
その……

斗亜
ん、?

ほとけ
僕を 殺して

斗亜
……は?

この状況でそんなことを言えてしまうほとけに感心しつつも予想外のことを言われ口調が荒くなってしまっている斗亜はそんなことに気が付く間もなく、ほとけに質問を浴びせる
斗亜
殺してってどういう意味?

ほとけ
僕を殺したら鍵取れるでしょ

ほとけ
そしたらここから出れるから

斗亜
でもほとけさん死んじゃうじゃん

ほとけ
別にいいよ、それくらい

斗亜
いやっでも……

ほとけ
ね、ポケットの中、ナイフあるんでしょ?

斗亜
……!?

斗亜
あ、る、けど、……

ほとけ
それ、出して

斗亜
えっ……

ほとけ
早く

そこにいるほとけは先程までの怯えた表情とは違い、全てを受け入れ決心したような顔だった
斗亜
っ、はい

ほとけ
じゃ、それで僕のこと刺して

斗亜
!? 嫌!

ほとけ
僕だって嫌だけどこうしないと斗亜ちゃんが……

斗亜
手 力 入んないぃ …… ( 泣

ほとけ
手、握るから、ね?

ほとけ
初めてにして、最期の協力作業か w

斗亜
う、ん っ ……
