メタフィクション社　設立

ポンッ

突然肩を叩かれ身体が跳ねる

独りじゃなかった…

状況はまだよく分からないが話し相手がいるだけでも多少メンタルが保たれる

ぼんやりとしながら無意識に日本のスーツの裾を掴んでいた

故意ではない

バチｲｨｯ！！！！

つまりは電気が当たったとき別のものを触れているとそれも対象範囲になるようだ

辺り一面、眩しい程の白一色

白以外の色が見当たらない

何も無い、自分の声すら反芻しない白い空間から返事など来るはずもない

その事実が余計に不安を膨らませる

突如どこからともなく男性の声が聴こえてくる

どこか楽観的でマイペースな口調の男声

辺りから聞こえてくるというより頭に直接聞こえてくる感じだ

段々と白が黒に染まっていくように視界が霞んでくる

我が、愛しき国よ…

突如暗くなった視界の先を

意味も無く手を泳がせていた

いきなりの出来事に言葉がたどたどしくなる

ぺっ