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暇72
学校からの帰り道、学校一の人気者であり陽キャの代名詞みたいな暇72君に話しかけられた。
すち
暇72
すち
オレは彼にある疑念を抱いていた。それは、彼が吸血鬼じゃないかということだ。元来、吸血鬼は赤い目をしていることが多い。彼の綺麗な赤い目は、オレと同じもののように見えて―――。
暇72
そう考えていると、暇72君に眼鏡を取られた。
すち
オレがかけてる眼鏡は認識阻害用の眼鏡。吸血鬼は無意識で魅了(チャーム)の能力を使ってしまうので、オレはその能力を使わないよう眼鏡をかけてるのに…!
暇72
バサッという音と共に暇72君の背中に生える羽。それはとても見覚えのある…オレと同じものだった。
暇72
すち
暇72
吸血鬼には運命の相手が居るとされている。その運命の相手と結ばれると、血を吸わなくても生きていけるとかなんとか…。と言っても、オレ達が血を接種するのは1年に1度位だし、別に生きてる人間から吸わなくても、正直献血でなんとかなるレベル。
すち
暇72
はは、と力なく笑う暇72君を見て、初めて彼の人間らしいところを見たと思った。…いや、彼は人間じゃないんだけど。
すち
オレの言葉に暇72君…ひまちゃんは驚いた表情になる。
暇72
すち
同時に笑い合って、オレとひまちゃんはその日を境に秘密を共有する友達になった。