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桜の命 舞う記憶2

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桜の命 舞う記憶2

1 - 桜の命 舞う記憶2

♥

6

2019年07月18日

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学校が終わったある日のこと 少し体調も良くなった紗倉は、1人、通学路を歩いていた。

紗倉

はぁ...。

紗倉

私も友達と帰りたいけど

紗倉

あいにくそんな友達出来るわけない

紗倉

私が少し咳したら、

紗倉

すぐ病気がうつるー!って

紗倉

あ?

紗倉

こっちはマスクしてても咳は出るんだよ!!

紗倉

😡😡😡😡😤😤😤

紗倉

...。

紗倉

何一人で愚痴ってるんだろw

紗倉

友達欲しいなぁー

ピロリン🎶

紗倉

キャッ!

紗倉ー 今夜、久しぶりに葵くんが帰ってくるわよ! お母さん

紗倉

え!ホントに?!

紗倉は嬉しさのあまり1人で元気に家に帰った。

紗倉

ただいまー

紗倉の母

おかえり!

紗倉の母

紗倉、お母さん今から葵くんを迎えに空港に行くから、帰って来るまで自由にしてていいわよ~

紗倉

うん!行ってらっしゃい!

紗倉の母

いってきまーす

ガチャッ

紗倉

(とりまプレゼント買いに行く?)

紗倉は今16歳。 幼なじみの葵と別れて10ほど経つ。

紗倉

どこに行こっかな~

その時、高層ビルを目にした紗倉は、ため息をついた。

紗倉

はぁ...。

紗倉

私がもうすぐ死んで、何年か経ったらもっと高い高層ビルができるんだろうなぁ...。

そう思うと、紗倉は急に悲しい気持ちでいっぱいになった。

紗倉

まだダメ!葵を喜ばせなきゃ!

お店に向かおうとしたその時...。

あれ?紗倉...?

紗倉

え...葵?

紗倉の母

紗倉、今空港から帰って来たの。

紗倉

そうなんだ!

紗倉の母

せっかくだから、2人でお出かけしてたら?

紗倉

お出かけ...?
今から..?

紗倉の母

ええ。お母さんは家でご飯の用意してるから。

嫌なの?笑

紗倉

い...嫌じゃないもん!

笑笑

どこ行く?

紗倉

あ!うさぎカフェ行きたい!

じゃあ、行こっ

紗倉

うん!

紗倉

(久しぶりに葵と会えて良かった
ε-(´∀`*)ホッ)

紗倉

(でも、葵は私の気持ちに、気づいてないよね...。)

紗倉

(私の気持ちにそろそろ気づいて欲しい...。)

どうした?

紗倉

なんでもないよ?!

...。

紗倉

葵こそどうしたのー?

なんでもないよ🙂

紗倉

そう??

(かわいい...//)

紗倉

紗倉

ここのケーキ美味しかった😋

うん!

紗倉、次図書館行ってもいい?

紗倉

うん!行こっ

紗倉

(この本難しそう...。)

紗倉

(あっ!この本気になる!)

ページをめくると、不思議な感覚がした。 ページを、めくるたびに、自然と内容が頭に入ってくる。

紗倉

(何これ...。)

だんだん読み進めていくうちに、身体が軽くなっていく感覚がした。

紗倉

(何なの...!?)

ドサッ

紗倉...!!

紗倉が倒れた周りには、桜の花びらが何枚か落ちていた。

今は冬なのに...。

どうして花びらが?

紗倉

ん...?

紗倉!

紗倉

葵っ...!

すると、自然と出た涙が次々と桜の花びらに変わっていった。

(図書館で見た花びらと同じだ...。)

これは...。

紗倉

私、思い出したの。

紗倉

自分は人間じゃないということを。

どういうこと?

紗倉

私はね、天気や自然を、操ることができる姫だった。

紗倉

悩みに振り回される人間を、少しでも癒してあげたくて、自分の力で桜の気になった。

紗倉

でも、桜の花びらが散る度に、私も弱ってきて...。

紗倉

最終的に姫に戻ったけど、私は抱えるはずのない悩みを抱えてしまった。それに怒った父上が、私を人間に変え、命は桜の木のままにしてしまった。

紗倉

分かりやすく言うと、桜の花びら(命の欠片)が散る度に、私の記憶や寿命は縮んで来ているの。

紗倉

悩みを抱えるたび、寿命が縮んでいる

そうだったのか

紗倉

うっ...!

紗倉

気にしないで...

(紗倉の胸元のネックレス...。)

(色が違う)

(青色から、真っ赤になってる)

謎の女の子

ふふふっ

謎の女の子

バレちゃった?

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