臆病マフィアと謎多き幽霊

俺は橘 玲人 道で拾ったこいつ、宮崎 颯に 昨日俺がマフィアってことがバレて...

突然の脅かしは昔から苦手なんだよな...

ｻﾞｯ

...足音...？ 誰か来たか？

でも...マフィアの本部に来るなんて、 肝が座った奴だな...

橘さんに「着いてきちゃダメ」って言われたけどさ...

意外と分かりやすいんだなぁ... マフィアならもうちょっと隠れてるものだと思ってた

ｶﾞﾁｬｯ

わ、誰か来ちゃった...どうしよう...！！ とりあえず隠れないとｯ...

あっ、橘さんだ...！

（颯）大丈夫そうですか...？

（颯）橘さんに乗り移りました

（颯）でも、どうにかするにはこうしかないですよ

（颯）僕は死んでると思われますし、 橘さんが僕と絡んでるのがバレないですし

（颯）後は...僕が楽しいしどっちも得するじゃないですか

（颯）さ、お仲間も待ってることですし早く行きましょ？

（颯）...言っちゃマズいですよ

（颯）今は半分幽霊ですけどね？

（颯）...無理だけはしないでくださいね 橘さんが死んだら...残された僕にはどうしようもないですから...

ｶﾞｼｬｰﾝｯ！！

（颯）うるさぁーいっ！ ...取り憑いてる僕の気持ちにもなってくださいよ！！

やっべ、殴りかかって来るｯｯ！

ﾄﾞｺﾞｯ

（颯）危ないですよｯ！ しっかりしてください！！

...そう言いながら橘さんがお金の入った封筒を渡してきた

何でこんな心優しい人がマフィアなんか...？？