当時僕には2つ上の恋人がいた
まだ学生だった僕は恋人にのめり込んで、音楽の趣味や着るもの、やるゲームや趣味まで影響を受けていた
それぞれの家があるのに、恋人の家に入り浸ってはそこから学校やバイトに行くという日々
僕は...幸せだった...
これからもこんな生活が続くと信じて疑わなかった
恋人の卒業が3日後と迫った日の朝、ベッドから出られずに恋人を後ろから抱きしめていた
恋人
恋人
ニキ
ニキ
ニキ
信じられなかった
恋人
恋人
ニキ
恋人
恋人
ニキ
ニキ
ニキ
僕は、突然のことに涙も出ず
必死に声を絞り出していた
恋人
恋人
恋人
恋人
こちらを振り向くこともせず、涙で声を揺らして話す恋人
ニキ
ニキ
そう思うと、自然と涙が出てきた
ニキ
ニキ
ニキ
ニキ
恋人
ニキ
ニキ
ニキ
ニキ
ニキ
ニキ
ニキ
絞り出すように...
涙で声が振るえていても
必死で言葉を紡いだ
恋人
恋人
ニキ
ニキ
そして、その3日後
恋人は僕の前から居なくなった
それから暫くは、毎週末僕の家に元恋人が来て、身体を重ねてご飯を食べて...
そういう日が続いていた
でもその年のクリスマス
元恋人が、お風呂にに入っていた時
ピピピピピ
元恋人のケータイが光ってメールの着信を知らせた
何となくそれを見てしまい、後悔することになる
ニキ
ニキ
めっちゃいいのが景品にあったんだねw ラッキーじゃんw
ダメだとわかっていた
分かっていたのに、そのメールを開いてしまった
その履歴には、僕がさっき渡したプレゼントの写真と共に「ビンゴの景品でもらったw」とかかれていた
それだけならまだ良かった
「初日の出は一緒に見に行こうね♡大好き♡」と書かれていた
ニキ
ニキ
元恋人には、すでに他の新しい恋人が出来ていた
写真フォルダには、仲睦まじい写真や事後の写真が沢山入っていた
目の前が真っくらになって、立っていられなくなった僕は、その場にしゃがみ込んだ
そこに、お風呂から出てきた元恋人がやって来て、僕がケータイを手にしているのを見て眉をすがめた
恋人
ニキ
ニキ
恋人
恋人
恋人
口の端だけ歪めて笑う元恋人の顔が、全く知らない他人に見えた
ニキ
ニキ
ニキ
ニキ
恋人
恋人
嘲笑うように言われて、僕は泣くしかできなかった
その日以降、連絡もなくなり僕の心には傷を残したけれど、忘れていった...
その日も僕は、ボビーとふたりでそれぞれ編集作業をしていた
ピピピピピ
突然鳴り響いた音にビックリしてスマホを見ると、元恋人からの着信だった
僕の心に傷跡を残した元恋人からの連絡に、少し躊躇したがとりあえず出てみることにした
ニキ
恋人
恋人
ニキ
ニキ
恋人
ニキ
ニキ
驚くほど冷たい声で話す僕に、ボビーは驚いた顔をしていた
恋人
恋人
ニキ
ニキ
ニキ
恋人
ニキ
いつの間にか隣に移動してきていたボビーが心配そうな顔で僕を見つめる
ニキ
ニキ
恋人
ニキ
ニキ
ニキ
恋人
恋人
恋人
ニキ
ニキ
恋人
恋人
ニキ
電話を終えて、少し痛む頭を抑えて目を閉じ、天井をあおいだ
ニキ
ニキ
しろせんせー
しろせんせー
僕の冷たくってしまっている指に、そっと手を重ねてくれるボビー
僕は目を開けて、ボビーの方を振り返った
ニキ
酷く口の中が乾燥していて、掠れたような声しかでなかったが、なんとか答えた
そんな僕を、ボビーは心配そうな顔で見ている
しろせんせー
ニキ
ニキ
しろせんせー
ニキ
ニキ
ニキ
しろせんせー
ニキ
ニキ
ニキ
しろせんせー
そうして、少し黙っていたボビーは、僕の頬に手を添えて目の前に顔を近づけてきた
しろせんせー
しろせんせー
ニキ
気づかなかった
終わったことだしもう傷つかないと思っていたけれど、僕が思っていた以上に、あの出来事は尾をひいていたらしかった
しろせんせー
ニキ
ニキ
ニキ
しろせんせー
しろせんせー
しろせんせー
不安そうな顔で見てくるボビー
ニキ
ニキ
ニキ
しろせんせー
まだ不安そうなボビーを抱き寄せ、そっと口を重ねた
しろせんせー
ニキ
唇を離し、そっとボビーの頬に手を当てておでこをコツンと当てた
ニキ
ニキ
ニキ
しろせんせー
ニキ
ニキ
しろせんせー
しろせんせー
しろせんせー
僕達はどちらからともなく唇を深く重ねた
コメント
5件
やばい良すぎる…不安な顔してるせんせーすぎだなぁ
大好き♥️
エモっ