/s/[storyId]/_components/heading/assets/back_arrow_icon.4081080bcaba67b8.svg){kind=icon}
/s/[storyId]/_containers/report-container/assets/more-icon.20cfac1b79e24f56.svg){kind=icon}
最終選別から十五日後
竈門炭治郎
あっ！鱗滝さん、あの人かな？
鋼鐵塚
俺は鋼鐵塚という者だ
鋼鐵塚
竈門炭治郎の刀を打った者だ
竈門炭治郎
竈門炭治郎は俺です！
竈門炭治郎
中へどうぞ！
鋼鐵塚
黒っ
鱗滝左近次
黒いな……
竈門炭治郎
えっ黒いとなんか良くないんですか？
竈門炭治郎
不吉ですか！？
鱗滝左近次
いや、そういう訳ではないが…
鱗滝左近次
余りみないな、漆黒は
竈門炭治郎
あっ…お前は
鎹鴉
ｶｧｧ！ｶﾏﾄﾞﾀﾝｼﾞﾛｫ！ﾎｸｾｲﾉﾏﾁﾍｴ、ﾑｶｴｪｪ！！
鎹鴉
ｵﾆｶﾞﾘﾄｼﾃﾉｫ、ｻｲｼｮﾉｼｺﾞﾄﾃﾞｱﾙ！！ｺｺﾛｼﾃｶｶﾚｪ！
竈門炭治郎
(…仕事！？)
鎹鴉
ﾎｸｾｲﾉﾏﾁﾃﾞﾊｧｧ、ｼｮｳｼﾞｮｶﾞｷｴﾃｲﾙｩ！
鎹鴉
ﾏｲﾖﾏｲﾖ、ｼｮｳｼﾞｮｶﾞｷｴﾃｲﾙｩ！！！
竈門炭治郎
……
鱗滝左近次
『隊服は特別な繊維でつくられている。
鱗滝左近次
通気性はいいが、濡れにくく燃えにくい。
鱗滝左近次
雑魚鬼の爪や牙では
鱗滝左近次
この隊服を裂くことすら出来ない』
街の人
ほら、和巳さんよ。可哀想に、やつれて…
街の人
一緒にいた時に、里子ちゃんがさらわれたから
竈門炭治郎
(……さらわれた？)
街の人
毎晩毎晩気味が悪い……ああいやだ
街の人
夜がくるとまた、若い娘がさらわれる
竈門炭治郎
(間違いない。これだ)
竈門炭治郎
和巳さん！
竈門炭治郎
ちょっとお話をお聞きしたいのですが、
竈門炭治郎
いいですか？
和巳さん
ここで里子さんは消えたんだ
和巳さん
確かにーーー
和巳さん
ーーー信じてもらえないかもしれないが
竈門炭治郎
信じます！
竈門炭治郎
信じますよ!!信じる！
？？？
…分かるかな？
竈門炭治郎
！？
竈門炭治郎
(ここだ!!今ここにいる!!)
竈門炭治郎
ここだ!!
竈門炭治郎
！
竈門炭治郎
(異能の鬼!!)
竈門炭治郎
さらった女の人たちはどこにいる!!
竈門炭治郎
それから、ふたつ聞く…
鬼
ギリギリギリ!!
竈門炭治郎
…鬼…本当に……？
竈門炭治郎
捌の方･<滝壺>!!
鬼
貴様ァアアア！
鬼
邪魔をするなァァァ!!
鬼
女の鮮度がおちるだろうがァ!!
竈門炭治郎
せ……鮮度？
鬼
もうその女は十六になっているんだよ！
鬼
はやく喰わないと、
鬼
刻一刻で味がおちるんだ!!
和巳さん
化け物……一昨晩さらった里子さんを返せ
鬼
里子？誰のことかねぇ？
鬼
この蒐集品の中に、その娘の簪があれば喰ってるよ
竈門炭治郎
全集中･水の呼吸ーーー
鬼
……なぜ、人間の分際で鬼を連れてる
？？？
……面白くなるかな……？
竈門炭治郎
鬼舞辻無惨について、
竈門炭治郎
知っていることを話してもらう
鬼
言えない！
鬼
言えない！言えない！言えない!!
鬼
言えないんだよォ!!
？？？
……だろうねw
竈門炭治郎
(ああ……)
竈門炭治郎
(またーーなにも聞き出せない)
竈門炭治郎
(ごめん……ごめんな。
竈門炭治郎
もう少し待ってくれ。
竈門炭治郎
兄ちゃんがきっと、
竈門炭治郎
人間に戻してやるからな)
竈門炭治郎
和巳さん……大丈夫ですか？
和巳さん
……婚約者を失って、
和巳さん
大丈夫だと思うか……？
竈門炭治郎
失っても失っても、
竈門炭治郎
生きていくしかないです。
竈門炭治郎
どんなにうちのめされようと
和巳さん
お前に何が分かるんだ!!
和巳さん
お前みたいな子供に!!
竈門炭治郎
俺はもう行きますーーーこれを
竈門炭治郎
ーーこの中に里子さんの持ち物があるといいのですが
和巳さん
すまない!!
和巳さん
ひどいことを言った!!
和巳さん
どうかゆるしてくれ！
和巳さん
すまなかった……っ
竈門炭治郎
(俺だけじゃないーー
竈門炭治郎
どれだけの人を殺し、
竈門炭治郎
痛めつけ、苦しめた……)
竈門炭治郎
(鬼舞辻無惨ーー
竈門炭治郎
俺はお前を絶対に許さない)
？？？
……
和巳さん
……
？？？
…ねぇ
和巳さん
ビクッ
？？？
…そんなに里子さんが大切……？
和巳さん
なんで名前をッ…
？？？
……大切？
和巳さん
ああ……当たり前だろう…
？？？
…ふーんそっか…
？？？
…じゃあ君にちょっとしたプレゼントをあげるよ
和巳さん
なんだ…？
？？？
目を閉じて
和巳さん
ん……
？？？
…はい、プレゼント
和巳さん
…………！？
和巳さん
バッ
和巳さん
あれ？居ない…
？？？
…今度は大切にしてあげてね…
和巳さん
ありがとうｯ!!
和巳さん
ありがとうッ!!
和巳さん
……ｯ!!
和巳さん
…ｯ!!
和巳さんの感謝の言葉が静かな暗い夜にいつまでも響き続けた……
/s/[storyId]/_containers/next-in-series-container/next-in-series/assets/list-icon.c10ab777f3210550.svg){kind=icon}
作品ページ
電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい！がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。
