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本人様関係ありません 短編ばっかりですまへん
BL注意です
青赤 赤青注意 (恋愛というよりって感じかも)
ではどうぞ
俺の20歳の誕生日
その日は雨だった
雨音を聞きながら 初めてお酒を口にする
お酒を飲むと記憶が消えるらしい
もしそれで全て忘れられたらと そんな叶わない願いを考えながら
俺は年上の友達とお酒を飲んでいる
桃
彼は桃 俺の一つ歳上の21歳の友達
赤
美味しいかわかんないお酒を
一口、また一口と口に放り込む
桃
桃くんは酔ってる様子で 少しうるさいくらいだった
赤
桃
赤
さっきまで話してたじゃん...
そんなことを考えながら 俺は桃くんに毛布をかけた
赤
赤
ベランダに出ると、雨が降ってると思えないくらい綺麗な星が光っていた
一つ一つが綺麗にキラキラと
ポツポツポツポツ
雨を見ながら俺は彼に話しかける
赤
赤
赤
赤
赤
赤
周りから見たら虚空に話しかけてる狂ってる人に見えるだろう
それでも俺は、ちゃんと彼に話しかけている
もぅ会えることない彼に──
俺が高校1年生の時、めちゃくちゃ絡んでくる男の子がいた
青 高校生
なんでも、俺の血のような赤い髪と 気持ちが悪いオッドアイが気に入ったとか言っていた
青 高校生
俺に比べて彼は、鮮やかな空みたいな髪色に吸い込まれそうな青い瞳で凄く綺麗な人だった
赤 高校生
青 高校生
赤 高校生
正直うるさかったし 俺は無視して本を読み続けた
青 高校生
青 高校生
彼はよっぽど何かが気になるのか、俺に毎日話しかけてきた
俺は、だんだん彼が隣にいるのが当たり前になっていた
でも、蒸し暑い梅雨の時期
急に彼は俺に近づかなくなった
俺は、無視してた癖に居ないことが凄く辛くて悲しかった
今日雨か
良かった、傘持ってきて...
青 高校生
青 高校生
赤 高校生
青さんだ...
赤 高校生
青 高校生
青 高校生
青 高校生
そっか、俺から話しかけたこと無かったな...
赤 高校生
青 高校生
赤 高校生
青 高校生
青 高校生
赤 高校生
青 高校生
赤 高校生
赤 高校生
青 高校生
すぐにわかった
これは嘘で言えない理由がある
赤 高校生
青 高校生
赤 高校生
青 高校生
露骨に話を逸らされた それで誰でも察するだろう
多分、誰かに付けられた傷
青 高校生
赤 高校生
青 高校生
赤 高校生
青 高校生
青 高校生
青 高校生
赤 高校生
青 高校生
青 高校生
赤 高校生
青 高校生
赤 高校生
ビュォォオオ
青 高校生
赤 高校生
青 高校生
赤 高校生
青 高校生
赤 高校生
青 高校生
青 高校生
赤 高校生
馬鹿やって変な約束して
でも、俺にとって楽しい時間だった
でも、もしこの時
この時、青ちゃんの嘘に気づいていた事を伝えたら
君は消えなかったのかな
君が消えても時間は進んで
俺はそれが嫌だった
君は飛び降りたって聞いた
原因は不明なままとされている
でも、俺はすぐにわかった
いじめたヤツがいる そいつらは今も普通に生きている
君の葬式の日 その日も雨だった
まるで俺の涙を隠すように 土砂降りの雨だった
赤 高校生
俺はどこに向かっているのか 何がしたいのか 何を考えているのか
自分にもわからない状態で ただただ歩いていた
青 高校生
赤 高校生
???
赤 高校生
赤 高校生
???
???
???
赤 高校生
???
赤 高校生
???
桃 高校生
赤 高校生
桃 高校生
桃 高校生
赤 高校生
青ちゃんが桃くんに会わせてくれたのかもなんて今でも考える
この時の出会いが今でも続いている
俺は雨が好きだけど好きじゃない
君が消えた日の雨と 君と仲良くなれた雨
どちらも醜いくらいに嫌いで 幸せなくらいに好き
自分でも意味がわからない
青
青
赤
赤
桃
桃
桃
桃
赤
桃
桃
赤
桃
赤
赤
桃
赤
桃
赤
赤
赤
「乾杯」
ℯ𝓃𝒹