ああ、可哀想、可哀想。
こんな所に迷い込んだのが運の尽き。
「地元」で仲間と一緒に暮らしていれば良かったものを。
動機は好奇心?それとも……
家族のために、一稼ぎでもしようとしたの?
残念、それはダメ。許さない。
私、いや私達が迷惑するのよ。
貴方は「一線」を超えてしまった。
線の向こう側で、おとなしく生きていされすれば
私以外の人間も見逃してくれただろうに。
……怯えた目、やっと自分の運命に気付いた?
そう。貴方、私に殺されるのよ。
最初は、私も怖かった。
でも、上の意思には従うしか無い。
そうやって、何度も何度も貴方の同族を殺していくうちに……
殺す事に、何とも思わなくなっちゃった。
あら、飛んで逃げるつもりね。
そういう時はコレ、鉄砲に似た……
……貴方に言っても分からないか。
大丈夫、貴方次第だけど
なるべく長く苦しむことのない様に殺してあげる。
モゾモゾ地面を動くの見るのも気持ち悪いしね。
……さあ、神様への祈りは……
あ、ちょっとコラ!
プシューッ
ガンスプレータイプのアルコール噴霧器を
再び逃げようとした黒い虫……
「コードネーム G 」に吹きかけ、一瞬怯んだ隙を見逃さなかった。
そこにすかさずデッキブラシを構え
ビリヤードの要領で一突き食らわせた。
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べらぼうに忙しい時に、職場(厨房)で床の排水からやってきたであろうヤツに遭遇した時に閃いた箸休め。