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WTBL注意
師弟(nk、sm)
キス表現あり
人外パロ(妖とか悪魔とか)
世界観バクってます
…うち田舎なんですけど
回線悪くて、TERRORとかアプリ全然開けないの!
他の人の作品読む時もぐるぐる ホント不便
って言うちょっとした愚痴でした。すみません
本編↓
昔から霊感があり、霊に好まれる体質だった
見えては行けない何かが、いつも近くを舞っていた
コケさせられたり、危害を加えられることもある
…でも、今俺が普通に生活できているのは
俺に取り憑いた悪魔のお陰
なかむ
なかむ
スマイル
スマイル
多分幽霊に隠されたんだろうけど
そんな言い訳を心の中で零す
ぶるーく
なかむ
きりやん
ぶるーく
2人は俺たちをいつものようにからかう
スマイル
俺たちは学寮で暮らしていて、棟が一緒の6人
あと2人のシャークんきんときは部活で朝練があるらしい
なかむ
そう言って俺の近くに飛んでいる小さな悪霊を手で払う
スマイル
…なかむは悪魔族の子孫だ
高校生になってから出会い、すぐに俺が妖に好かれやすい体質だと声を掛けてくれた
それからはずっと近くに居て悪い妖から守ってくれている
正直ほんとにありがたいし、なかむなしでは生きていけないと思う
ぶるーく
きりやん
寮に関わる話や、テストの話をしながら4人で学校に歩いた
ぶるーく
放課後、俺は本屋に寄る予定だった
スマイル
ぶるーく
ぶるーくが駄々をこねながら、俺の体を揺らす
スマイル
本屋は寮の反対なんだけど…
考えた結果、時間はあるしいいかという結論
スマイル
ぶるーく
俺と腕を組みルンルンで学校を出た
ぶるーくと寮まで届け再び歩き出して20分
傘をさして、本屋へと向かっている時
突然に肩が重くなった
スマイル
横を見れば猫の悪霊が肩に乗っていた
スマイル
晴れている日などは、なかむが匂いをつけてくれているから
悪魔を怖がって妖たちは寄ってこないが、…生憎の雨
雨のじめじめした空気で、匂いが掻き消されてしまった
スマイル
小さな妖がどんどん集まる
…雨の日は危険だ
目当ての本だけ買って早めに帰ることにしよう
帰り道、横を見れば悪霊たち
なんだか、気分もあまり良くない気がする
はやく、早く帰ろうと思うのに…
妖が足首を掴んで離さない
重い足が、ふらついて倒れてしまいそうだ
スマイル
スマイル
あの曲がり角を曲がると寮がみえる
気合いで足を動かした途端、急に妖が俺の足首を引いた
スマイル
びちゃと嫌な音を立てて転んだ
服が雨で濡れ、膝から血が流れる
咄嗟に着いた手のひらを見ると、1本シュッとした切り傷が指の付け根から手首へ走っていた
スマイル
転んだ地面にガラスがあったようだ
…ほんと、最悪だな
手元にあった傘も、いつの間にか消えてきた
ケラケラとした笑い声が聞こえる
顔が歪んだ妖たちが、不幸な俺を嘲笑っていた
スマイル
つい思わず出した大声も、雨音と笑い声にかき消される
うるさいうるさいうるさい
なんで俺なんだよ、もうやめてくれよ
そんなこと嘆いたって、こいつらには伝わらないのに
…なかむ、なかむ
濡れた本を拾いあげ、俺は立ち上がる
びしょ濡れの体を1歩1歩前へ
…なかむ、助けてよ
玄関にローファーを置き、靴下を脱ぐ
髪の毛から垂れる雫も気にならない程気分が悪い
スマイル
おばちゃん
おばちゃん
寮のおばちゃんは俺を見るなりタオルを持ってきてくれた
おばちゃん
スマイル
医務室に行って怪我を見てもらう余裕なんてない
この間にも妖達は俺の体を苦しめる
はやく、なかむにはらって貰わないと
スマイル
おばちゃん
スマイル
ぺたぺたと足音を立ててなかむのいる部屋へ向かう
部屋の前で少しだけ息を整えて
なかむと俺の部屋の扉を開ける
ガチャ
なかむ
なかむ
2段ベットの上にいたなかむは焦った様子でハシゴを降りる
なかむが俺の肩の猫の妖を睨むとたちまち猫は声を上げて消えた
なかむ
なかむ
他の妖も祓ってもらうと急に体が軽くなり、よろけてしまう
なかむ
傾いた俺をなかむは支えてくれた
なかむ
スマイル
なかむ
スマイル
傷の治療をしやすいように、俺は薄いTシャツに着替えた
なかむ
ガラス片で切った手のひらを見せると、なかむはぺろぺろと舐めて治す
なかむは舐めることで人の傷を治すことが出来る
スマイル
スマイル
治してくれているのはわかっているが、多少の痛みは伴う
なかむ
数秒たって目を開けると、手の傷はまるで最初からなかったようだった
手のひらの傷が消えると次は血の垂れる膝へと移動した
スマイル
なかむ
なかむの歯が当たったり、染みたり何度してもらっても慣れないものだ
スマイル
スマイル
なかむ
俺が頭を掴んでも、なかむは続けるばかりだ
終わるまで、キュッと唇を噛んで傷を見ないようにする
なかむ
スマイル
なかむ
スマイル
少しずつ、なかむに事の経緯を話す
なかむ
スマイル
ごにょごにょと濁して言う
それを聞いたなかむは俺の鎖骨あたりを覗く
なかむ
なかむ
スマイル
なかむは俺の鎖骨を軽く舐めたあと、赤いキスマークを付ける
いつもより少し強めに付けてくれたから
いっときは妖に襲われなくなるだろう
しかし、なかなか唇を離さない
スマイル
なかむ
必要以上に首に軽めのキスをしたり舐めたりする
動きが止まり、終わったかと肩を下ろせば
何故かなかむが俺を凝視する
なかむ
なかむ
スマイル
そう言われて唇を擦ると赤い血が手に着いた
スマイル
自分で唇の血を舐めると、鉄の味が口に広がる
なかむ
半分強引だったが、なかむが俺を引き寄せ唇にキスをする
なかむ
スマイル
キス混ざりに傷を治していく
次第にピリっとした痛みも消え唇は元通りになった
唇を舐め終わると、なかむは他に傷がないか探るように舌を俺の口に入れる
スマイル
なかむ
スマイル
少し、治療とは別の気持ちよくなるためのキスだった
その唇から出るちゅっと響く音は俺をゾクゾクとさせた
十分楽しんだのか、なかむは唇を離す
なかむ
スマイル
…なんだか、俺ばっかり変な気持ちになっちゃってやだな
なかむ
スマイル
図星で目を逸らす
きっとなかむも俺が図星なこと気づいて居るだろう
なかむ
なかむ
…確かに、体が冷えてきたな
スマイル
遅くなっちゃったし、誰も居ないだろう
タンスを開けて、服を取り出す
なかむ
スマイル
何かダメなことを言いそうになったので、なかむの言葉を遮る
なかむ
スマイル
ちょっと待ってとなかむが服を漁り出す
…なかむが遅いのでスマホをいじっていると
なかむ
パンダの可愛いパジャマと俺とお揃いのパーカーを見せる
スマイル
パァっとなかむが笑顔になり喜んでいるのが分かる
なかむ
お揃いなことを大声で主張してくるなかむに恥ずかしくなり
早足で、お風呂へ向かった