言語の壁

今思えば、私の初めてはほとんどカルマと浅野くんだった。

日本に来てから初めて話しかけてくれたのは浅野くんだし、

日本語に戸惑ってた時助けてくれたのはカルマだった

カルマと浅野くん以外の男友達は結局出来なかったけど。

物心ついた時から私の中に父はもう存在しなかった

生まれて数年間で見てきたのは、

怒ってヒステリックを起こす母の顔と、

ボロボロの家。

私が完璧に話せる様になった頃母はスラム街に私を捨てた

食べる物も対してない、

通り縋りの人がバカにしながら落とした残飯だって、食べなきゃ死んじゃう

そんな中頑張ってお金を貯めた

｢絶対、あいつより良い暮らししてやる｣

日本に来て理事長先生にあった

偶然か、理事長の仕業か、浅野くんには合わなかったけど

またお金が貯まるまで宿にさせてもらってた

理事長家を出て学校に行くようになった

不安だったけど浅野くんが話しかけてくれた

学校を紹介してくれて少し嬉しかった

でも、完璧に英語を聞き取れて話せる人なんか居なくて、

日本語でからかわれていたこともあったと思う。

でも、カルマが助けてくれて、翻訳してくれた

まさかカルマがE組に行くなんて思ってもみなかったけど、楽しそうで良かった、笑

なんだか懐かしいな…