僕屋上で靴を脱ぎかけたらそこに
親友の女の子
あぁ、声をかけてしまった
『ねぇ辞めてよ』
心からの言葉だった
ホントに辞めて欲しかった
痛い思いをするのは
僕だけで十分だよ
親友の子は話す
どっかで聞いたよな事
『嫌われて傷付いて』
『もう居場所がないんだって』
ふざけんな
そんな事ぐらいで
僕の決意を踏みにじんないで
欲しいものが手に入らないなんて
捨てられた事すら無いくせに
『話したら楽になった』
って何も聞かずに
消えてった
さぁ今日こそはと靴を脱ぎかけたらそこに
不登校の女の子
また声をかけてしまった
『ねぇ辞めなよ』
背の低い子は語る
家での孤立を
『学校だって家だって』
『認めてくれない』
って
ふざけんな
そんな事ぐらいで
僕より先に死のうだなんて
毎日ゲームばかりをして
努力のひとつも
しないくせに
『お腹が空いた』
と言って
不登校の子は
消えてった
そうやって何人かに
声をかけて
追い返して
僕自身の痛みは誰にも言えないまま
初めて見つけたんだ
似たよな理由の子
何人目かにあったんだ
黒いカーディガンの子
『うちに帰る度に』
『増え続ける傷を』
『消し去ってしまうため』
『ここに来たの』
といった
口をついて出ただけ
本当はどうでもよかった
君を見ているのが
凄く苦しかったんだ
『ねぇ…辞めてよ』
あぁどうしよう
この子は止められない
止めた所で何も変わらない
どうすれば
いいかなんてそんなの
今の僕にはわかんないよ
『じゃあ今日は辞めておくよ』
って
微笑みながら消えてった
今日こそは誰も居ない
僕1人だけ
誰にも邪魔されない
邪魔してはくれない
母の期待に答えて
暴力も受け止めて
いつも笑顔な僕は
今から
飛びます
コメント
9件
柚葉さんと一緒w
原作残しつつりなを入れるこのスタイル好きよ( 'ω')