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石田

あー…、疲れた。

そう呟き、電車が来るのを待っていた

俺は石田 サラリーマンだ。 仕事はいつも外回り

石田

次の##駅まではー…
さ、30分!?

石田

まじかー…30分も電車を待つなんて…
あの、ウザ上司にまた嫌味言われるよ…

石田

ま、会議の資料を作って待っていれば暇つぶし程度にはなるか。

そう言い、パソコンをカバンから取り出した

カチャ、カチャ

石田

(よし、ここはこうして…)

と、その時

パソコンの右下に広告が表示された。

石田

何だこれ??

あなたにピッタリの商品が手に入る

ここだけのチャンスです!!!

気になった方は是非クリックして下さい。

石田

なんなんだ…これ

石田

(自分に合ったほしいものが手に入る…)

何故か、その広告に呼ばれているかのような気がした。

石田

(まあ、見てみるか…)

そう言い、広告をクリックをした。

リリコ

リリコの〜…

リリコ

テレビショッピング!!!

そこには、少女が映っていた。 その少女はリリコと名乗っていた。

リリコ

いやぁー…テレビショッピングも懐かしいね〜、久しぶりに見てくれた人がいて嬉しいよ〜!

石田

な、なんなんだ!?
動画を見ているだけなのに…

リリコ

あ、話せる事ですか?

リリコ

気にしないでください、

リリコ

そんなことより!

リリコ

きょうのオススメな商品は〜…

ジャジャン!

リリコ

「行きたい所に行ける電車の切符」です!

石田

なんだそれ?

リリコ

この切符を使い、行きたい所を設定すれば、その場所に急行で向かいます!

リリコ

まあ、設定と言っても、自分の頭の中で考えるだけなんですけどね、

石田

発車時刻とかは?

リリコ

ありません!
切符を使った直後に来ますので。

石田

一回使ったら、もう使えないのか?

リリコ

いや、ずっと使えますよ!
持っている限りは

石田

(べ、便利だ…)

石田

(それを使えば…電車待ちの時間も短縮出来るのと、何しろ上司に怒られずに済む!!)

石田

ね、値段は!?

リリコ

お、石田さんいい質問ですね!!!

リリコ

なんと、このお値段

リリコ

1000円のところ、なんと!

リリコ

250円でご提供致します!!

石田

安っ!!

石田

買います!

リリコ

リリコ

はい、

リリコ

毎度あり!

石田

でも、どうやって届くんだ?

リリコ

あ、それなら大丈夫ですよ!笑

リリコ

だって…

リリコ

あなたの後ろにいますから

リリコは一瞬暗い顔になった

石田

後ろにいるって…そんなバカな…

トン、トン

誰かに肩を叩かれた。

石田

(誰だ?)

すると、そこに居たのは…

リリコ

こんにちは、リリコです

石田

!?

テレビショッピングで商品を紹介していたリリコがいた。

石田

き、君は…さっきの

リリコ

商品をお届けに参りました

そう言い、リリコは「切符」を渡してきた。

石田

ただの切符?

リリコ

いえ、正真正銘の「行きたい所に行ける電車の切符」ですよ。

…正直、こんな物は信じていない。 だが、250円なら騙されても良いだろうと思い買ってしまったが……

石田

(いざ見ると、偽物っぽいな。)

リリコ

では、代金を

石田

あ、はい

そう言い、250円を渡した。

リリコ

では、失礼します。

俺が切符を見ている隙にリリコはいなくなっていた。

石田

あの少女……

石田

不思議な子だな……

石田

石田

あっ、そんな事より

石田

早速、使ってみるか。

石田

確か、頭の中で考えればいいんだっけ?

そうして、俺は頭の中でこう願った。

石田

(##駅…##駅…)

すると、

行先は分からないが、電車が来た。

石田

(まさか…ね……)

行き先を見ると…

石田

(##駅!?)

石田

(この切符…本物だ……)

周りを見ると、他の人にはこの電車が見えないみたいだ。

石田

の、乗ってみよう…

石田

俺以外、誰も乗ってない…

すると、

アナウンス

ドアが閉まります〜、ドアが閉まります〜

車掌がアナウンスすると、電車が発車した

10分後…

アナウンス

次は、##駅〜、##駅〜。終点です
お出口は左側です

石田

もう着いたのか!?

石田

他の電車ならもっと遅いぞ

石田

凄い…

石田

これなら…

石田

どんな所にでも行ける!!

電車が停車し、左側のドアが開いた。

石田

この切符…

石田

無くさなければいいなら、簡単な話だ

そう言いながら、会社に戻った

自宅にて

石田

あー…本当にこれは便利だ

石田

これを同期のあいつに見せたら、なんて言うんだろ?

石田

メール送ってみるか

イシダ

イクト

イクト

どうした?

会話相手の名前は、イクト。 社内でモテている。

イシダ

コレ見てよ、

俺は、イクトに「行きたい所に行ける電車の切符」の写真を送った

イクト

イクト

あのさ

イクト

写真に何も写ってないよ?

イシダ

(あ、もしかしたら…
自分以外の人には見えないのかも)

イクト

本当に大丈夫?
疲れてるんじゃない?

イシダ

いや、大丈夫。

イクト

あ、そう?

イクト

ごめん、今合コンに誘われててさ…

イシダ

合コン??

イクト

あ、うん。
なんか、強制的に…

イクト

イクト

あ、石田も来る?

イシダ

いや…俺は…そう言うのは…

イクト

いいから、いいから!!

イシダ

いや…でも……

イクト

石田に会いたいって言ってる子がいるんだからさ!

イシダ

イクト

会ってみなよ!

イクト

めっちゃ、いい子だからさ!

イシダ

イシダ

…分かった。
そこまで言うなら…

イクト

おお、じゃあ、「居酒屋○○」って店で待ってるから!

イシダ

了解。

石田

まじか…

石田

なんか、変な事に巻き込まれなきゃいいけど…

石田

はぁ…

郁人

おーい、石田〜!

郁人

こっち、こっち!!

石田

あ、郁人!

郁人は、俺を郁人の隣の席に案内した

郁人

あ、こいつが話してた石田ね!

莉緒

あ、初めましてぇ!莉緒でーす☆

…話し口調から、いかにもぶりっ子感が感じられた。

石田

ど、どうも…

莉緒

え〜…石田さんって〜…

莉緒

結構タイプかもっ!

そう言いながら俺の隣に来て、ボディータッチをしてきた

郁人

(小声)莉緒ちゃん、めっちゃいい子でしょ?

…見てもわかる通り、こいつは鈍感? というか、天然?なのか… まあ、ハッキリ言えばバカだ。

石田

(小声)いや、いい子じゃなくて、ぶりっ子だよ。

莉緒

石田さんってぇ、彼女ちゃんいるんですかぁ?

石田

え、い、いないよ。

莉緒

そ〜なんですかぁ??

莉緒

じゃあ〜、私、立候補しちゃおっかな〜?

石田

(ヤバい、めっちゃベタベタ触ってくる!早く家に帰りたい…)

石田

あ、ありがとう…
立候補してくれるのは嬉しいなぁ〜…なーんて…ははは⤵

莉緒

え〜〜!!!ホントですかぁ!!!

莉緒

じゃあ、私たち、カップル成立って事で!

なぜだか、勝手にカップルにされたのに困っていたら……

郁人

石田より、俺の方が莉緒ちゃんの隣にいてあげられるのにな…

と、郁人が呟いた

莉緒

え!?

郁人

なぁ、俺たち付き合わない?

莉緒

郁人さん…はい!

すると、郁人が目で訴える

郁人

(後は任せて、もう帰っていいよ)

石田

郁人…ありがとう!

そう言われた気がしたので、俺は逃げるように帰った

次の日

石田

あの場はどうなるかと思ったけど…何とか逃げきれた…

石田

石田

でも…「カップル」か…

石田

石田

…もしかしたら!

石田

…よし

俺は、ポケットからあの切符を取り出した。

石田

この、行きたい所に行ける電車の切符で…

石田

(『運命の相手がいる所』と願えば…)

石田

もしかしたら、行けるかも…

心の中で俺は「運命の相手がいる所」と願った。

すると…

またもや、電車が来た。

石田

行先は…

♪♪駅⇒運命の相手がいる所

と書かれていた

石田

この♪♪駅から本当に行けるの…か?

石田

ゴクリ…

俺は覚悟の上で乗車した

やはり電車には誰も乗っていなかった

石田

もし、仮に…

石田

行けたとしたら…

石田

「10億が当たる宝くじ売り場」って願えば…一攫千金も夢じゃない!!

アナウンス

ドアが閉まります。

そうして発車した

数分後

アナウンス

次は久野宮〜、久野宮〜…
お出口は右側です

石田

久野宮…

石田

駅名かな?

石田

石田

まあ、ドアが開いたし、降りてみるか

電車が止まったのは、どこか知らない駅だった

石田

やっぱり、駅名か

石田

こればかりは無理なのかな…?

すると、ホームに1人の女性が居た

???

オシャレな麦わら帽子を被り、白いワンピースに白い肌。清楚系の美しい女性だった。

石田

(うわぁ…美人だ…)

そんな事を考えていると…

???

あ、あの…

その美人は俺に話しかけてきた。

石田

え、あ、え、はい?

驚いてしまい、上手く口がまわらなかった。

???

この、♪♪駅に行きたいんですが、イマイチ分からなくて…なので教えて頂けませんか?

石田

あ、はい!

石田

あ、俺、
その♪♪駅から来たんで!

石田

一緒にどうです?

???

いいんですか?

???

ご親切にどうもありがとうございます

石田

(あ、そうだ!こんな時に使えるんだよね!)

切符を持ち…

石田

「♪♪駅に行きたい」

すると

???

あっ!電車が来ましたよ!

???

これに乗るのですか?

石田

あ、はい!

石田

これは急行ですから。

???

わざわざ教えて頂いてありがとうございます。

そうして電車に乗り込んだ

アナウンス

発車しま〜す

すると、ドアが閉まった

俺と彼女は隣同士で座った

???

あの…

石田

は、はい?

???

私、久野宮 鈴と言います!
よろしくお願い致します。

石田

あ、はい!(久野宮って…駅じゃなくて人の名前か…)

石田

あ、俺、石田です!

石田さん、実は…あの時、電車を聞いたのは…私、電車に乗った事が無くて…田舎の者ですから。

石田

あ、そうだったんですね!

良かった…私、石田さんが居なかったら…きっと、、♪♪駅に着けてなかったと思うんです!

ありがとうございました!

石田

い、いえ!そんな…大したことは……

石田

あ、そうだ!この出会いも運命だと思うんです!連絡先交換しませんか?

はい!

こうして、鈴と連絡先交換をした後…

アナウンス

次は…♪♪駅〜、♪♪駅〜
お出口は右側です

あ、終点ですね

石田

はい。

石田

着きましたね

はい、

本当にありがとうございました

石田

いえいえ。

石田

あ、俺あそこのマンションに住んでますんで。いつでも来てください!

あ、私も!

今日からあそこのマンションに引っ越してくるんです。

石田

(これって…運命の相手って事……?)

石田

じゃあ一緒に行きましょう。
案内します。

マンション前

石田

着きましたよ

あ、、わざわざありがとうございます。

あっ、もうこんな時間!

すみません…引越しの荷物整理があるので失礼します

石田

あ、はい。
では、

夜10:00

石田

よし、この時間が来た…!

俺には、ネットサーフィンやエゴサーチの趣味があった。

石田

今日は…あ、、会社の先輩のエゴサーチしよう!

石田

えーっと…

石田

あった、あった!

石田

「今日はハゲ課長に怒られたー…
まじ最悪〜…」だって‪w

すると…

石田

ん?

先輩がフォローしている欄に、知り合いの名前に似た人がいた。

石田

これって…

石田

鈴さん…?

suzu

今日、久しぶりにマンションに引っ越しましたぁ〜🥳

suzu

途中で、利用出来そうな男がいたから利用したよ‪w

suzu

あいつ、、私に気があるみたい‪w

suzu

ド底辺な顔なのに‪w

suzu

イキってるとかマジ草‪w

石田

え…これって…

一瞬で嫌な予感がした。

石田

俺の事…!?

そして、コメント欄には…

suzuちゃん命

suzuちゃん〜、それは言い過ぎだよぉ〜、
ま、騙された方が悪いけどね‪w

suzuちゃん命

あ、僕ならsuzuちゃんにふさわしい結婚相手だけどね😏

わんこ様

あはは、suzuちゃんナイス!‪w

わんこ様

てか、馬鹿だよねその男も。

わんこ様

suzuちゃんがあんたの事を好きになる訳ないっつーのwwwww

石田

これが…鈴さんの本音……

俺は、家を飛び出した

俺は走った

涙が頬からこぼれ落ちるのを悟りながら

石田

やっぱり…俺…ダメなやつなんだ

石田

昔っからそうだった

石田

何をやるにも上手くいかない

石田

それこそ、才能がなかった。

石田

この会社に入っても

石田

毎日怒られてばかり。

石田

失敗を擦り付けられたり…

石田

やっぱり…世間から必要とされてないんだ……

俺はある事を考え、あの場所に向かった

駅のホームで願った

すると、電車が止まったので俺は乗車した。

石田

(もう…こんな俺を…あの場所しか……)

アナウンス

発車しま〜す

その後電車は発進した

石田

はは…今まで散々だったよ。

石田

やっと…理由が分かった

石田

俺の人生がつまらない理由が…

石田

才能…がなかったからだ

石田

ああ…そうか、そうだったんだ…な

石田

今までの人生いい事なかったな…

石田

これから行く場所は…俺を受け入れてくれる……

石田

新しい…楽しい場所

石田

あの、懐かしい場所

石田

石田

ははは…

石田

あははははは!

石田

おれって…馬鹿だったなぁー!

石田

さいしょっから、こうしていれば良かったんだよね!

石田

あはははは!

石田

ああ…楽しみだなぁ!

石田

まだかな?

石田

ま…

俺は正気を取り戻した

石田

はっ!

石田

楽しみでつい、盛り上がってしまった

アナウンス

次は、___です。

アナウンスが流れた

アナウンス

お出口は___です

プシュー…

ドアが開いた

石田

はは、ホントに着いた。

石田

石田

まあ、いっか

石田

早く降りよう

俺は、電車を降りた

アナウンス

ご乗車ありがとうございました。

あれから、3ヶ月後

女子高生

あ、そうだ!

女子高生

ねぇ、ねぇ!

女子高生

ん?どうしたの?

女子高生

都市伝説でさ

女子高生

3ヶ月前に、この駅で行方不明になった男性がいるの知ってた?

女子高生

え、そんなの引越しとかじゃなくて?

女子高生

うん、うん!

女子高生

目撃者がそう言ってた

女子高生

へぇ、なんて?

女子高生

「1人で呟いて駅のホームから足を線路に出した直後に姿が跡形もなく消えた」って

女子高生

え、、怖

女子高生

でも、それほんと?

女子高生

さあ?都市伝説だし、サイトに書いてあったけど…インチキ臭いし

女子高生

ホントかはわかんないけどね‪。

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