……そして、時が過ぎていった。
ただ、暑い暑い、あの夏の日が、何度も
何度も、何度も、過ぎていって
何度目か分からねぇ夏
けど、あの日の記憶は、思い出は
あいつとの時間が、消える事はなかった。
鮮明に覚えてる。
あの時の顔、声、あいつの笑顔。
───あいつの、最期でさえも、全部、鮮明に。
いるま
家族も、クラスの奴らだって、みんな居るのに
何故か。
いるま
何処を探しても、探し続けても
──何故か、お前だけが、何処にもいない。
9月の匂いに、咳をする。
6月の匂いを、繰り返す。
お前を、お前だけを、ずっと、探している。
…お前に言いたい事があったから
お前の笑顔が
その無邪気さが
──俺の中で飽和されている。
いるま
いるま
「──もういいよ、投げ出してしまおう」
いるま
いるま
あの、夏の日
俺はいつまでも、お前を想い続ける。
俺の頭の中を、……いつまでも
──あの夏が…お前が飽和する。
コメント
9件
なんだろう凄く感動した
……やば、いるらん?らんいる?てか終わったやん( '-' )