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🌸第9話『素直になれない帰り道』
文化祭の後片付けの疲れが残る夕方。 けど、それ以上に――
咲花の胸はずっと“ドクドク”していた。
しょう(真顔)
咲花
咲花
ぎこちない沈黙。
するとしょうが急に立ち止まった。
しょう(真顔)
咲花
しょう(真顔)
しょう(真顔)
咲花
でも、その言葉の奥―― しょうが何か言いたいのは伝わる。
しょう(真顔)
咲花
しょう(真顔)
しょう(真顔)
咲花
しょうは慌てて手をぶんぶん振る。
しょう(真顔)
しょう(真顔)
咲花
咲花
◆歩き始めるけど、ふたりとも照れて無言
でも無言が苦じゃない。 むしろ――心がくすぐったくて、甘い。
そんな時、突然しょうが、
しょう(真顔)
咲花
しょう(真顔)
咲花
しょうはそっと咲花の方を見て、
しょう(真顔)
咲花の脳が一瞬で固まる。
咲花
咲花
その瞬間。
しょうが、 本当にそっと――優しく手を握った。
ぎゅ。
しょう(真顔)
咲花
でも声が震えてるのは、 怒ってるんじゃなく――嬉しいから。
ふたりはそのまま、 ゆっくり歩く。
現代の夕焼けの中を、 平成男子とツッコミヒロインが手を繋いで歩いていく。
今日の帰り道は、 今まででいちばん甘くて、 いちばん距離が近かった。