別れよう
そう言われた日はそう遠くない
最初は泣きじゃくった
好きな人が出来た、なんて
信じられなかった
でももう、泣きじゃくる気力 なんて無い
お婆さん
そんな私に声をかけてくれたのは1人のお婆さんだった
杖を着き、腰を曲がらせた お婆さんは私に近づきこう言った
お婆さん
琴音
願い、と聞くとどうしても ヨリを戻す事を考えてしまう
お婆さん
お婆さん
琴音
お婆さんは1つの飴を 私にくれた
お婆さん
お婆さん
琴音
お婆さん
願い飴
琴音
琴音
それを前にして、私は悩む
彼とヨリを戻すのもありだし
琴音
それで好きになってもらっても
嬉しくない
それならいっそ、彼の幸せを 願ってみても良いのでは?
そう思った私はそれ以外 考えられなくなって
それでいい、それがいいと 思ってしまい
琴音
思い経てば飴は口の 中から無くなって
心では彼の幸せを 願っていた
琴音
私にはもう 悔いなんてない
❦ℯꫛᎴ❧
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!