TellerNovel

テラーノベル

アプリでサクサク楽しめる

テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

テラーノベルの小説コンテスト 第4回テノコン 2025年1月10日〜3月31日まで

みのり

…カキカキ

みのり

よし…!

左近次

…行くぞ

みのり

…はい!

鬼殺隊

その数およそ数百名

政府から正式に認められていない組織

だが、いにしえより存在していて今日も鬼を狩る

しかし、鬼殺隊を誰が率いているのかは

謎に包まれていた

主食 人間

人間を殺して食べる

いつどこから現れたのかは不明

身体能力が高く、傷などもたちどころに治る

切り落とされた肉もつながり、手足を新たに生やすことも可能

太陽の光か、特別な刀で頸を切り落とさないかぎり殺せない

鬼殺隊は生身の体で鬼に立ち向かう

人であるから、傷の治りも遅く

失った手足が元に戻ることもない

それでも鬼に立ち向かう

人を守るために

みのり

ぐっ…はっはっはっ…!

左近次

わしは育手だ

左近次

文字通り剣士を育てる

左近次

育手は山ほどいて

左近次

それぞれの場所、それぞれのやり方で剣士を育てている

左近次

鬼殺隊に入るためには

左近次

藤襲山で行われる最終選別で生き残らなければならない

左近次

最終選別を受けていいかどうかはわしが決める

みのり

うっ

遥ちゃんに向けて、今日から日記をつけることにした

わたしは今日も山を下るよ!

最終選別で死なないために鍛え抜く

ヒュー

みのり

ハッ!うっ

みのり

うっ

毎日毎日山下りを繰り返すと

随分罠を避けられるようになってきた

体力が向上したのと

気配が前よりも探るのが上手くなってきたから

だけど…

ヒュー

みのり

ぅわっ!ひゃっ!

罠の難易度はどんどん上がる…

わたしを殺す気満々…

後日

今日は刀を持って山下り!

これが本当に邪魔で…

ビュン

みのり

ぅわっ?!

みのり

わぁぁ〜…!

手ぶらじゃなくなると

罠にかかりまくってしまう

みのり

うぅ〜

後日

みのり

992!993!

今日は刀の素振り!

今日はと言うより最近毎日素振り

山下りの後、腕が壊れちゃうようなほどの素振り

みのり

1000!

左近次

後500追加

みのり

えぇっ?!

みのり

う〜ん…ウトウト

みのり

左近次

刀は折れやすい

…と、最初に言われた

縦の力には強いけど、横の力には弱いらしい!

刀には、力をまっすぐに乗せること!

刃の向きと、力を振るとき込める力の方向は

全く同じではならない

さらに、刀を壊しちゃったり折っちゃったりしたら…

左近次

お前の骨も折るからな

みのり

ヒエッ

…と、低めに脅される

みのり

う〜ん…ムニャムニャ…

みのり

遥ちゃん…わたし頑張るね…

みのり

…ゴク

みのり

…えっ?

ドンッ

みのり

ぅぐっ…

今日は、転がし祭り!

どんな体勢になっても受け身を取って

素早く起き上がる訓練!

みのり

はぁっ!

わたしは刀を持って

鱗滝さんを斬るつもりで向かってく

対して、鱗滝さんは素手、丸腰

みのり

ええっ、わぁっ!

でも、凄く強い…!

みのり

…ただいまっ!遥ちゃん!

みのり

わたし、もーっともーっと頑張るね!

みのり

全集中の呼吸?

左近次

そうだ

左近次

そして、拾ある水の型全てをお前に教える

左近次

体の隅々の細胞まで酸素が行き渡るよう

左近次

長い呼吸を意識しろ

みのり

長い呼吸…

左近次

上半身はゆったりと、下半身はどっしり構える

左近次

…よし、呼吸!

みのり

スー

みのり

ハァー

みのり

グハッ?!

左近次

違う!

みのり

エェェ

左近次

次、型!

みのり

はい!こうですか!

左近次

違う!

みのり

こうですか!

左近次

違う!

みのり

こうっ?

左近次

違う!

みのり

こうっ!

左近次

違う!

お腹に力が入っていないって怒られて

お腹バンバン叩かれる…

続いて、水と一つになれと言われる

左近次

早く行け

みのり

あっ!

みのり

ぁぁぁ!!!は〜る〜か〜ちゃん〜!

ドボン

みのり

遥ちゃん〜!

みのり

わたしは水だよ〜!

それから、遥ちゃんが目覚めなくなって半年が経つ

鱗滝さんが直ぐにお医者さんを呼んで診せてくれたけど

異常はなくて

でも…眠り続けるのはおかしい…!

怖かった…

朝起きたらコトンと死んでしまっているんじゃないかって…

そう、考えない日はない

みのり

はっはっはっ…!

山下りはもっと険しく

空気の薄い場所での訓練になる

みのり

ぅっ…くっ…

みのり

どわっ?!

死んじゃうかもしれないと何度も思う

シャキン

みのり

はぁっ!

みのり

フッ!ハッ!

みのり

たぁっ!

左近次

…もう、教える事はない

狭霧山に来て1年後

突然言われた

みのり

えっ?

左近次

後はお前次第だ

左近次

お前がわしが教えた事を昇華するかどうか

左近次

…ついてこい

みのり

…あ!

左近次

この岩を斬れたら最終選別に行くのを許可する

みのり

(岩って…)

みのり

(斬るものだっけ?)

みのり

(刀で斬れるものだっけ?)

みのり

(斬れる気がしない…)

みのり

(刀が折れる…!)

みのり

…あっ

みのり

う、鱗滝さん!待ってください!

みのり

鱗滝さんっ!

鱗滝さんは、それから何も教えてくれなくなった

みのり

…一か八か…!

みのり

…はぁっ!

ギィン

みのり

イイ〜!

みのり

!まだ折れてないっ

みのり

はぁっ!

わたしは、鱗滝さんに習った事を毎日繰り返した

ただ、半年経っても岩は斬れなかった…

わたしは焦る

鍛錬が足りないんだと

もっとやらないと

もっと!

ギィン

みのり

くぅっ…

みのり

(わたし、駄目なのかな…?)

みのり

(遥ちゃんはあのまま死ぬのかな?)

みのり

…もうっ!こんな事考えてる暇じゃないのにっ!

みのり

もーっともーっと!頑張らないとっ!

錆兎

うるさい!

みのり

?!はっ!

錆兎

喚くな、見苦しい

みのり

(い、いつの間にっ)

みのり

(気配がしない…狐のお面?)

錆兎

どんな苦しみも黙って耐えろ

錆兎

お前が”それ”を望むのなら

錆兎

守るのなら

みのり

うわっ!

みのり

うっ…

錆兎

鈍い、弱い、未熟

錆兎

そんなものは剣士ではない

みのり

急に何するのっ?!

錆兎

お前の方こそ何をしている

みのり

何って…鍛錬を!

錆兎

いつまで地面に尻をついているのか

錆兎

立ち上がれ

みのり

あっ…

みのり

くっ…

錆兎

さあ、かかってこい

みのり

…でも、君は木刀で…わたしは真剣だよ?

錆兎

…フフフ…

錆兎

…ハハハ…

錆兎

アハハハ…

錆兎

それはそれは、心配をしていただいて光栄だ

錆兎

お前は俺に怪我をさせると思っている訳だ

みのり

…!うっ!

錆兎

心の底から安心しろ…!俺はお前より強いっ

錆兎

岩を斬っているからな!

みのり

えっ…

みのり

!ハッ!

みのり

あっ!

みのり

ハッ!

タンッ

錆兎

お前は何も身につけてない

錆兎

何も自分のモノにしていない

錆兎

特に、鱗滝さんから習った呼吸術

錆兎

全集中の呼吸

みのり

…はっ!

みのり

(鱗滝さんを…知ってる?)

錆兎

女だから少々加減したが…

みのり

(あれが…加減?)

錆兎

お前は知識としてそれを覚えただけだ

錆兎

お前の体は何も分かってない

そういって、夜まで狐のお面をしている男の子の稽古?をした

錆兎

…後は任せるぞ

真菰

…うん

みのり

…ん…あっ…

真菰

大丈夫?

みのり

あっ!

みのり

さっきの見たっ?!

真菰

ん?

みのり

凄い一撃だった!

みのり

無駄な動きが少しもないっ!

みのり

わたしも、あんな風になれるかな…

真菰

…きっとなれるよ

真菰

私が見てあげるもの

みのり

(この子…!とっても優しくて可愛いっ!)

みのり

君は誰?

真菰

私は真菰

真菰

そして、あの少年は錆兎

真菰ちゃんはわたしの悪い所を指摘してくれた

無駄な動きをしているところや

癖がついてるのを直してくれる

何で、そうしてくれるのか、どこから来たのか聞いても

教えてくれない…

真菰

私達、鱗滝さんが大好きなんだ

この言葉は、真菰ちゃんの口癖だった

2人は兄妹ではない

孤児だったのを鱗滝さんが育ててくれたようだ

真菰

子供たちは、他にもまだいるんだよ

真菰

いつもみのりを見てるよ

真菰ちゃんは少し変わった子だった

言う事がふわふわしている

真菰

全集中の呼吸はね

真菰

体中と血の巡りと心臓の鼓動を速くするの

真菰

そしたら、凄く体温が上がって

真菰

人間のまま鬼のように強くなれるの

真菰

とにかく、肺を大きくすること

真菰

血の中にたくさんたくさん空気を取り込んで

真菰

血がびっくりしたとき

真菰

骨と筋肉があわてて熱くなって

真菰

強くなる

みのり

(…ヨクワカラナイ…)

みのり

…どうやったらできるのかな?

真菰

…死ぬ程鍛える

真菰

結局、それ以外にてまきることないと思うよ

みのり

ハァッハァッ…

みのり

(腕が…足が…ちぎれちゃいそう…)

だけど、前よりは確然に強くなっていた

だけど…

みのり

ハァッハァッ…

錆兎くんには勝てなかった

半年、経つまでは

その日、わたしが挑みに行くと

錆兎くんは真剣を持っていて

錆兎

半年でやっと…

錆兎

らしくなったな…

みのり

今日こそ勝つからねっ!

真菰

みのり

(真正面からの勝負は単純…)

みのり

(より強く、より速い方が勝つ)

みのり

スゥー

一瞬で勝負は決まった

この日、この瞬間、初めてわたしの刃の先が錆兎くんに届いた

みのり

ハッ!

錆兎くんは笑った

泣きそうな、安心してそうな笑顔だった

真菰

…みのり

みのり

あ…

真菰

よくやったね、今のを忘れないで

真菰

勝ってね、みのり

真菰

アイツにも…

みのり

あぁ…あっ

気づくと、錆兎くんはいなくて

岩を斬っていた

もし花里みのりが鬼滅の刃の主人公だったら…

作品ページ作品ページ
次の話を読む

この作品はいかがでしたか?

15

コメント

0

👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!

チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚