油断禁物指導〜ヤンキーに恋されて

それから、ほぼ毎日のように渡辺くんの指導をして 毎日のように帰り際に壁ドンやら顎クイやらされ 毎日遊ばれた

けれど彼も本気になってきたみたいだ。

それは昨日のことだった。

いつも通り行くと渡辺くんがいなくて ちょっと待ってみることにした。

そうするとちゃんと渡辺くんはきた

俺が駆け寄ればすぐさま壁ドンしてきやがった

し、知らなかった

ぱぴゅーん

うるさいなぁ笑

拳をオラオラ(⁇⁇⁇)しながらこちらに近づいてくる。 なんだか怖くて反射的に(⁇⁇)教室の隅へカラダが動いてしまう。

怖い。 その一心で1番隅に来て足の力が一気に抜けてペタンと座ってしまった。 もう、無理だ。受け入れよう。 殴りも、蹴りも…

そう言った瞬間、渡辺くんは顎クイをし、俺の唇と渡辺くんの唇がくっついた

チュッ

鳴り響いた唇同士の音 どこか嫌なのに受け入れている俺 夢中になっている渡辺くん

そっと渡辺くんが唇を離す

キスってこんな感じなんだ…… 俺って、これからどう渡辺くんと接していくべき…？

あんな軽々しい口調でなかなかヤバいことをする。 噂の通りだった。

彼は軽々しく相手を誘い、喋りとオラオラ感(⁇⁇⁇)で相手を不利な状況に追い込んでからボコボコにする。 それが渡辺翔太だと聞いていた。

俺を抵抗できないように上手く誘導し、キスをした。

完全に彼の作戦勝ち

ってなことがあって渡辺くんに会うのがすごく気まずいっていうか、嫌だ

けど、ずっと廊下に立ってるわけにもいかないから、勇気を出して教室へ

教室を見渡すと、渡辺くんはいなかった。 その時だった。

ﾎﾟﾝﾎﾟﾝ

肩を叩かれた。

誰？ そう思い振り返ると…

生徒会仲間の深澤だった。

うん、苦笑いしとこう。

あは、ふっか終わったね⭐︎

こいつの気持ちはわかんないけど、こんな姿見たことないから面白く感じちゃう笑笑

何気にまだスクールバッグを持っている阿部だった。