※ nmmn ※ irxs 🐤🍣 ※ Bl ※ ご本人様には全く関係がありません
ーーそれは、人生で初めての一目惚れだった。
ないこ
ふわっとした柔らかい髪、ピンク色の瞳、口もとの八重歯。
その全てが愛おしくて
その日から、俺は毎日彼を目で追うようになったし、話しかけるようになった
りうら
ガラッ…!!
ないこ
ないこ
ーーでも、彼は既に別の人のものだった。
ないこ
ないこ
嬉しそうにその男に腕を絡めるないくん
そんな男より俺にしなよ、ってそう言いたかったけれど、ないくんの弾けるような笑顔を見て、口を噤むしかなかった
そうして、俺の初恋は儚く散り
ないくんとの関わりももういっそ無くしたほうが良いのかと俺が思い悩んでいた時…
ないくんが、毎日怪我をして登校してくるようになった
ないこ
りうら
それは明らかに、転んでつくような量のアザでは無かった
りうら
ないこ
りうら
ないこ
誤魔化すように強引に笑うないくん
りうら
りうら
ないこ
りうら
ないこ
そう言って笑った顔は、確かに笑っているはずなのに、まるで、涙を流して何かに耐える子供のように見えて
りうら
ガラッ…!!!
勢いよく開く教室の扉
ビクッとないくんが肩を揺らす
ないこ
あいつの手が、痛々しいないくんの腕に伸びる
ないこ
りうら
ないこ
ないくんがやめて、と目で訴えているけれど、止まる気は無い
あの尋常でない量の怪我が、人に言えないような理由で出来たものだとしたら、1番怪しいのは彼なのだから
りうら
りうら
りうら
どういうことだ
付き合ってるんじゃなかったのか
ないこ
ないこ
瞳を潤ませるないくん
りうら
りうら
りうら
彼は、気だるげそうに教室を出ていった
りうら
ないこ
そう言うないくんの手元は、まだ微かに震えている
りうら
りうら
ないこ
りうら
ないこ
りうら
ないこ
ないこ
きゅっと両手の袖を握りながら、ぽつぽつと話してくれたのは、彼の日に日に酷くなる暴行や暴言など、とても恋人とは思えない行動だった
そして最近は、お前は俺の恋人でもなんでもない、とまで言うようになってしまったらしい
怒りがふつふつと沸き上がる
それでも尚自分が悪いのだと寂しそうに笑うないくん
もっと早く頼って欲しかった
りうら
りうら
ないこ
りうら
りうら
りうら
こんなタイミングで言うつもりはなかったけれど、ないくんに全面的に頼ってもらうには、きっとこうした方が良い
ないこ
ないこ
ないくんの事だからきっと、自分の恋人だった男、それも暴力を振るうような男に俺を関わらせていいのか、負担にならないか、考えてるんだろうな
自分の心配だけしてくれればいいのに
りうら
ないこ
りうら
ないこ
ないこ
りうら
りうら
ないこ
ないこ
りうら
ないこ
ないこ
ないこ
ないこ
初めて見たないくんの涙
それは、恐らく彼が、心の内の片鱗を初めて見せてくれた証拠だった
りうら
可愛い可愛い、りうらの恋人
きゅっと俺の服を握る彼の手には、まだ痛々しい傷跡がある
りうら
ないこ
ないこ
嬉しそうに笑うないくんは、可愛いとしか言いようがない
りうら
あいつへの信じられない程の嫌悪はさておき、今はこの腕の中の恋人を安心させることだけを考えよう
りうら
ないこ
言われ慣れていないのか、口元を手で押さえるないくん
ないこ
りうら
ないこ
真っ赤になって、俺の胸に顔を沈める彼
人に抱きしめられる事にも慣れていないのか、控えめにきゅっと背中を掴む姿に、いっそう愛おしさが溢れる
一生大事にしよう、そう誓った日だった
あれから、ないくんはあの彼氏にお別れの連絡をしたらしいけれど、彼からは音沙汰なし
学校でも関わってこなくなったため、放置という形をとっていた
が、問題が起きたのは、ないくんと付き合って1ヶ月が経った頃
俺が久しぶりの放課後デートにわくわくしていたのも束の間
デートの待ち合わせ場所である校門には、何故かないくんの手を取るあいつが居た
りうら
俺はないくんの手を握るその手を払いのけ、ないくんの前に出る
ないこ
ないこ
混乱するのは当然だ
暴力を振るわれていた相手に、突然触れられて
その証拠に、こいつと付き合っていた頃のことを思い出すとないくんが言う「俺が悪い」という口癖が出ている
りうら
りうら
ぽんぽん、と彼の頭を撫でる
ないこ
りうら
りうら
ないくんのことなんて好きじゃない、だとか言って、ないくんの人格を否定するような暴言を吐いていた癖に
今更なんだっていうんだろう
りうら
ないこ
俺の背中にくっつくないくん
大きな声を出すとないくんが怯えてしまうからやめて欲しい
りうら
りうら
しばらくお互いに睨み合った後、男が目を逸らす
背を向け立ち去る彼
姿が見えないところまで彼が行ったのを確認してから、ないくんの方を振り返る
りうら
りうら
ないこ
ないこ
へにゃっと笑う彼
りうら
ないくんの無事を確かめるように、強く彼の体を抱きしめる
りうら
ないこ
りうら
りうら
あの男を見た瞬間、凄く怖かった
ないくんが、また俺の知らないとこで傷付いてるんじゃないかって
ないこ
りうら
りうら
ないこ
「その方が俺も安心する」なんて言ってほわほわしてるないくん
だめだ、かわいすぎる
こんなのアイツじゃなくたって絶対にこれからも変な奴に目をつけられる
りうら
しばらくして、桃さんは常時GPSをつけられるようになったとか…
ないん
ないん
コメント
37件
わぁ天才すぎます...🥹💖 自己肯定感低い桃さん可愛いし赤さんイケメンすぎて涙出てきます...😭💞 やっぱ赤桃最高ですっ!🫶🏻❤️🔥
ぅぅぅ ... めっちゃすきです 🥲🥲💕