TellerNovel

テラーノベル

アプリでサクサク楽しめる

テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

テラーノベルの小説コンテスト 第4回テノコン 2025年1月10日〜3月31日まで

これは

夏の8月の祭りの時の花火が空に昇った時

僕の彼氏がこんなことを言った

音と同時に

海斗

あかり、俺と別れてくれ

そんなことを言われて僕は

あかり

……わかった

あかり

どうせ好きな子ができたんでしょ?

海斗

あぁ

あかり

その子の名前は?

海斗

お前の双子の妹の……桃井さつきだ

あかり

……(予想はついてたよでも…こんなにも苦しい)

あかり

わかったよ…それじゃぁ

海斗

あぁ

僕は声を殺しながら泣いていた

でもそんな時

ポツ…ポツっと雨が降ってきた

その次はザァーっと雨が降ってきた

こんな時雨が降ってきたから泣いてる事はバレないだろう

そして家について誰もいない家に「ただいま」といった

もうその日はお風呂に入って眠りへとついた

その夢は最悪の夢になった

起きる時も最悪だった

体はだるいし

頭は痛い

昨日のことが忘れられなかった

僕は誰もいない部屋1人で1人こう呟いた「妹に勝てるわけが無いんだ」っと

母はいつも僕だけには「1位を取りなさい」っと言う

口癖のように

僕は朝ごはんを食べて家から出る時「いってきます」といった返してくれるはずもないのに

そう言った

さつきが何かを言っていることを知らずいいや……聞かずと言った方が正しいだろう

さつき

お姉ちゃん

母はいつもテストの点数と順位と成績を気にしていた

テストでは必ず1位と100点を取らないと怒られていた

誕生日プレゼントはいつも本とか文房具とかだった

でも……本は好きだからよかった文房具はいつも何かを書けていたからそこまで別になんとも思わなかった

中三になったある日のこと

それはそろそろ高校を決めないといけない日だった

赤司征十郎という人に声をかけられた

彼はこう言った

赤司

やぁ、君が桃井あかりさんであってるね?

あかり

……そうだよ?さつきになにか伝えたいことがあるなら伝えるよ…どうしたの?

赤司

いいや、君に話したいことがあってね

あかり

……そう

赤司

僕と同じ高校に行かないか?君は僕と似ている

あかり

そう……高校の名前は?

赤司

洛山高校だ……君は前1位を取っていたね?君なら受かるよ

あかり

……わかった

洛山……それは結構有名だった…成績……お母さんに言えばそこを受ければお母さんは褒めてくれるかもしれない

そう思った

でも……本当の僕はどこに言ったんだろう

褒められるために…それだけの事だけで…

僕は何がしたいのかもうわかんなくなった

赤司

嬉しいよ、それじゃぁ君が受かることを祈っているよ

あかり

あぁそう……ありがとう

本当は9月1日…その日は多くの人が死ぬ日

僕はその日で死のうとした日

でも……もうやめた

生きる意味もない死ぬ意味もない

なら……自分で死んでいることにすればいいと思ったから死にたいなら死んでいることにする

さつき

あ、お姉ちゃん!

あかり

あぁ、さつき…どうしたの?

さつき

いや、お姉ちゃんが居たから

さつき

赤司くんとなにか喋ってたけど何話してたの?

あかり

あぁ、高校の話さ

さつき

そっか!お姉ちゃんはどこの高校に行くの?

あかり

決まってるだろ…洛山高校だよ

さつき

ッ……そ、そっか

あかり

どうした?そんなに嫌?

さつき

ううん!頑張って!

あかり

ありがとう

別に妹を恨むつもりは無い

やるだけ無駄だから

恨む暇があったら絵を描きたいぐらいだ

妹を恨んでも好きな人は戻ってこないから

もう全てがどうでも良くなれば…何も感じないから

さつき

お姉ちゃん?…ッ

あかり

ん?何?

今お姉ちゃんは笑っていると自分で思ってそうだけど

笑っていない

なんで?どこで違ったの?

いつものお姉ちゃんは?

いつものあの笑顔は?

なんで中学生になってから…小学生の頃のあの笑顔はどこに行ったの?

さつき

なんでもないよ

あかり

そっか

そう言って私は何も言えなかった

何がダメだったの?

どこが違ったの?

教えて

いつものお姉ちゃんに戻ってよ

双子でしょ?分かちあってこそ双子でしょ?

いつもお姉ちゃんは自分で抱え込んで……なんで私には相談してくれないの?

そんなお姉ちゃん嫌いだよ

そう思った頃にはもう

さつき

大っ嫌い

そう口に出ていた

お姉ちゃんは苦笑をして

あかり

そっか……でももう大丈夫だよ、関わることは少なくなるから

あかり

てかもう喋らないかもね

そう言ってきた

取り返しのつかないことをしてしまった

夏と共に僕とあなたのさよならを告げる

作品ページ作品ページ
次の話を読む

この作品はいかがでしたか?

40

loading
チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚