私が先輩にキーホルダーをあげたのはバレンタインの日。
遥哉
これいいな!ありがと、使わしてもらう!
と笑っていた。
1年後のバレンタインの時も、そのキーホルダーをペンケースにつけていたのを見た。
でもその年の夏、
先輩がつけていたのは違うキーホルダー
松那
先輩……
先輩は気付いてなかった、私が先輩にあげた物が特別だって。
先輩にとって私はただの後輩
それでも大好きだったんだ
先輩の事愛してたんだ
先輩が卒業しても。
遥哉
しーずくっ
雫
わっ
遥哉
一緒に帰ろ!
雫
私達も一緒に帰っていーい?
莉津
お邪魔するわ
遥哉
…っ!2人きりで帰れると思ったのに
雫
ははっ
松那
2人…きり…か
遠くから見ている私になんか気付かないほど
愛してる人が居たとしても。