葵波翠璃
葵波翠璃
ある日、朝起きたら 喉に痛みがあった。
昨日少し雨に 濡れたからだろうか?
それとも薄着で寝たから?
風邪を引く要因は 幾つでも思い付いて、
溜息を吐いてしまった。
かといって 熱は無いみたいだし、
社に迷惑をかける訳にも いかないので、
私は気怠い体を 無理矢理動かして、
寝具から引きずり出た。
🍬🍬🍬
谷崎ナオミ
葵波翠璃
マスクをして 如何にか出勤する。
第一声がカスカスで、 恥ずかしくなってくる。
春野綺羅子
葵波翠璃
葵波翠璃
イガイガと痛む喉を 気遣いながら声を出す。
軽く咳払いをして、 自分の席に着いた。
江戸川乱歩
乱歩さんがジッと 見てる事も知らずに。
🍬🍬🍬
喉の痛みが気になって、
普段より作業効率が 悪い事を実感しつつ、
何とか午前中を乗りきった。
葵波翠璃
昼休みは 何も食べる気になれず、
温かい紅茶を自販機で 購って飲むのが精一杯だった。
葵波翠璃
まだ五時間近く 時間がある事に絶望しつつ、
午後の仕事に 取り掛かろうとした時。
江戸川乱歩
葵波翠璃
葵波翠璃
ふと横から乱歩さんに 話し掛けられ、
振り向くとマスクを 顎まで下げられた。
葵波翠璃
すると口の中に何かを 放り込まれる。
コロリと歯に当たる 感覚と甘みに、
其れがキャンディだと気付く。
江戸川乱歩
江戸川乱歩
葵波翠璃
呆ける私に乱歩さんは マスクを元の位置に戻す。
江戸川乱歩
葵波翠璃
と、乱歩さんが 何かを私に押し付けてくる。
其れはロッカーにある筈の 私の鞄だった。
コメント
10件
流石、乱歩さん、 なんでも、お見通しという、 続きが楽しみです!
え、乱歩さぁぁん(( 私にもやっt((((((( ちょっと強引なの最高です…🫰🏻 乱歩さんの不器用なところが際立ってて口角天空カジノ行きです((((☺️