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竹内
竹内
あれから頻繁に釣りに行くようになった。
一人でも...二人でも...
昼でも...夜でも...
自分のペースで楽しめる“釣り”という趣味はどうやら...
俺の性に合っているらしい。
竹内
窓の外を夜の街たちが通り過ぎていく。
いつも見ているようで見ていない景色。
竹内
竹内
竹内
あかり
竹内
あかり
竹内
あかり
竹内
竹内
竹内
あかり
竹内
あかり
あかり
竹内
竹内
あの歯切れの悪さは...当時の鈍感な俺でもさすがに気付けた。
...「記念日のことなんて忘れていたんだ」...と。
それに気付いた時は動揺してまともに景色も見れなかったな...
電車の窓から見える景色はそれと似ていた。
止まって見えるはずの景色が視界から流れていく、あの感じ...
俺は多分あの時から愛想を尽かされていたのだろう。
あるいは、もっと前からすでに尽かされていたのかもしれないけど...
竹内
でも今は、違う。
“夜釣り“と出会ったあの日から...
俺の中で何かが変わった...気がしている。
竹内
スマホのホーム画面で今日の日付を確認する。
竹内
明日で付き合ってから4年になる。
俺は今日の“夜釣り”で魚を釣り上げたら...
...プロポーズしてみようと思っている。
昔の俺だったら絶対にできないこと...
でも、今の俺なら...できる気がする。
根拠はないけど...
...できる気がする。
竹内
竹内
プルルル...
竹内
竹内
思わぬタイミングでかかってきた電話に俺は慌てる。
確認すると、見覚えのある番号だった。
竹内
見られるわけでもないのに、俺は何故かネクタイやズボンを正した。
そして深呼吸してから...ゆっくりと通話承認ボタンを押す。
竹内
まもなく、一番線を列車が通過します。
あかり
竹内
危ないですから、黄色い線までお下がりください。
竹内
あかり
まもなく、一番線を列車が通過します。
竹内
あかり
危ないですから、黄色い線までお下がりください。
竹内
あかり
まもなく、一番線を列車が通過します。
竹内
あかり
危ないですから、黄色い線までお下がりください。
竹内
あかり
まもなく、一番線を列車が通過します。
竹内
あかり
危ないですから、黄色い線までお下がりください。