凜々(猫化)
凜々(猫化)
凜々(猫化)
注意書き 以下略☆
凜々(猫化)
ここは放送室です!
雷堂 悠佑
俺はマイクの近くにある赤いボタンを押した
雷堂 悠佑
毎回決まったこのセリフから始まり、あとは適当に音楽を流しながら、約30分間、この部屋で一人きりで過ごす
初めの頃はないこや初兎、他の友達と一緒に弁当を食べれんし、一人きりになることがとても寂しかったし不安やった
けど、今では誰にでも気を遣わずにぼーっと過ごせる時間が結構好きやねんw
放送室の前には、リクエスト曲や相談事、読んで欲しいメッセージを募集しとるリクエストボックスがあるんやけど
今のところ一通も届いとらんから、流す曲は全て俺が選んどるw
雷堂 悠佑
恋の約束っていうCDをセットしながら呟く
前に、1度だけイレギュラーバトルをかけたことがある
けど、そんときに先生が[もう少しお昼に合う音楽を]って注意されたんよなぁ、、、
しかも、友達にすごくからかわれた
すげぇかっこいいラップで声もええし、俺のお気に入りなんやけどなぁ、、、
って!今日はこんなことを考えとる暇は無い!
弁当を机に広げポケットの中のメモを取り出した
雷堂 悠佑
"好きだ 炎羅 李麗"
雷堂 悠佑
たったそれだけの短い文を何度も脳内で繰り返し読んでみる
そして透かしてみたし、裏返してみたり、、、
雷堂 悠佑
やっぱりこれ以上の情報はなかった
けど、やっぱり信じられへん
"あの"炎羅くんが俺を好きやなんて、、、
雷堂 悠佑
思わず呟いてみる
いつ、何があって俺を好きになったん?え?俺ら接点あった?
この手紙が炎羅くんからのものでなければ、名前が書かれていなくても、俺宛のものかも、と受け取ることができたやろな、
そして、もっと純粋に、喜ぶことができたんやろうな、
やって、俺、
雷堂 悠佑
1度も話したことないんに、こんなふうに思っちゃうのはちょっと申し訳ないんやけどw
まぁ、そのせいで嬉しいはずのラブレターやと言うのに、気が重い、、、
雷堂 悠佑
炎羅くんは、とにかく人気がある いつ見かけても、彼の周りには男女問わずたくさんの友達がいて、楽しそうに笑っとる
誰かが炎羅くんの悪口を言っているところを、俺は見たことがない
以前[裏表のない、良い奴だ]と彼の同じ中学だったという男子が言っていた
告白されても適当な事を言わず、キッパリと断るらしい
【好きじゃないからごめん】とか、【悪いけど無理】とか
炎羅くんに告白した女子は(振られたけど仕方ないよね)と涙を浮かべながら笑っとった
別の男子が炎羅くんと同じようなセリフで断っとったときは(あんな言い方酷い!)(冷たすぎる)と女子たちは怒っとったのに、
彼やから許されるんやろう
ウソ偽りなく、躊躇なく、人の顔色窺うことなく、いいことも、悪いことも、嫌なことも、はっきりと口にできる人 それがどんな発言でも相手に悪い印象を与えない
それはきっと自分に自信があるからや
やから炎羅くんは人を惹きつける
ただ、、、、、俺はちょっと怖い
炎羅くんみたいな男子は、俺の性格にイライラするはずや 俺は彼と真逆の性格やから
そして、彼ははっきりと俺に言いそうな気がするから
、、、、、、、勝手な想像やけどなw
なのに
なのに!
そんな相手からラブレター、らしきものを受け取ってしまった
雷堂 悠佑
頭が混乱してきて机に頭を乗せてうなだれた
気づかなかったフリして机の中に戻してこればよかった
結局、どうすればええのか答えがわからんまま、昼休みは残り僅かになった
流れていた曲が終わってから
雷堂 悠佑
と言って電源を落とした ついでに、でっかいため息もなw
雷堂 悠佑
結局このもやもやを抱えながら俺は放送室の扉を開け、教室へ戻った
はい!どうでしかにゃん? 次回もお楽しみにゃん!
じゃあバイ凜々! バイバイにゃん!
74タップお疲れ様😊
コメント
2件
なんッだと!?!?続きが…ない!?!?……すみません取り乱しましたすっげぇ続き気になるんで無理のない程度に続編頑張ってください(⋆ᵕᴗᵕ⋆).+*ペコ