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〜今から少し前〜
りうら
初兎
hotoke
りうら
僕たち3人は いつも一緒にいた 僕といむくんは小学生からの幼なじみだけど、りうちゃんは中学から仲良くなった しかし、付き合いの長さなど関係なく 僕たちはとても仲が良かった
でも...
僕はいつもいむくんと登校する りうちゃんとも一緒に行きたいが りうちゃんの家は遠すぎるので こればっかりは仕方ない
初兎
hotoke
りうら
りうら
初兎
hotoke
そう言って僕たちは各々のロッカーを開ける
ガチャ
hotoke
いむくんが困惑したような声を出した
初兎
hotoke
いむくんの様子に疑問を持ち、僕とりうちゃんがいむくんのロッカーを覗いてみる
りうら
りうら
いむくんのロッカーの中はゴミや落書きでいっぱいだった
初兎
hotoke
りうら
その日からいむくんへのいじめは始まった 何が目的でこんなことをするのか全く分からなかったが 犯人が誰なのかはすぐに分かった
初兎
hotoke
初兎
hotoke
いむくんは作り笑いが下手くそだ とても辛そうにしている
りうら
りうら
hotoke
りうら
hotoke
初兎
hotoke
初兎
今のところ虐めてくるのは「アイツ」 1人だけ でも、これから集団とかになってしまったら、いむくんはどうなるのだろう 他のクラスメイトはアイツに脅されているらしく、いむくんと話そうとしない 直接的ないじめに関わってこないだけマシだろうか
hotoke
初兎
りうら
タッタッタッタッ
初兎
りうら
初兎
初兎
初兎
初兎
りうら
僕たち2人は隠れていむくんと「アイツ」を見ていた
hotoke
アイツ
hotoke
アイツ
hotoke
アイツ
「アイツ」はいむくんに手を振り下ろそうとした
りうら
初兎
僕とりうちゃんが助けに行こうとしたその時 「アイツ」がふと動きを止めた
hotoke
初兎
「アイツ」は少し考え口を開いた
アイツ
アイツ
hotoke
りうら
初兎
アイツ
「アイツ」は意味ありげにいむくんを見る
hotoke
hotoke
hotoke
アイツ
初兎
アイツ
hotoke
アイツ
アイツ
hotoke
hotoke
りうら
初兎
いむくんは本当に優しすぎる 自分を犠牲にしてまで僕らを守ろうとするなんて ちょっとは自分を大切にして欲しい
アイツ
「アイツ」の腕がいむくんに振り下ろされる
hotoke
助けようと思った でももう間に合わない...!
初兎
そう思った時だった
ガンッ
りうら
hotoke
アイツ
りうら
りうら
りうら
アイツ
hotoke
りうら
りうら
りうら
初兎
僕の言いたかったことを代弁してくれた 流石りうちゃん りうちゃんを尊敬する気持ちと共に 自分が助けに行けなかった悔しさが 心の中で争っている
アイツ
りうら
初兎
「アイツ」がりうちゃんに襲いかかる
りうら
hotoke
りうちゃんは「アイツ」から不意打ちで殴られ動けなくなってしまった それから「アイツ」はりうちゃんに追い討ちをかける
アイツ
りうら
アイツ
りうら
「アイツ」はりうちゃんを 殴り続けた りうちゃんは痛みで動けなくなっていた
初兎
助けたいけど 僕が助けに行ったところでなんになる? 僕はりうちゃんほど力もないし強くもない 恐怖で足がすくんでいる 僕はなんて臆病なんだろう
hotoke
いむくんが急に大声を出す
アイツ
りうら
hotoke
hotoke
アイツ
hotoke
hotoke
りうら
hotoke
hotoke
hotoke
hotoke
りうら
hotoke
いむくんの目にみるみる涙が溜まっていく
りうら
hotoke
hotoke
hotoke
りうら
りうちゃんがすごく悲しそうな顔をした
りうら
タッタッタッタッ
りうちゃんは走ってその場から去った
初兎
去り際に声をかけたかったが なんてかければ良いのか分からなかった
hotoke
いむくんも辛そうな顔をしている 本当は助けて欲しいのかもしれない でも、りうちゃんを守るために ああいう風に言った いむくんの優しさなのだろう
アイツ
アイツ
ただ1人呑気な声でそんなことを言うから無性に腹が立つ 全ての元凶の癖にどうしてこんな振る舞いができるのか 今すぐにでも殺してやりたい
「アイツ」も帰り ここにいるのは僕といむくんだけになってしまった 隠れているからいむくんにはぼくの存在は気付かれていない
hotoke
hotoke
hotoke
hotoke
hotoke
hotoke
初兎
こういう時友達ならばそっとしておいてやるのだろうか でも、いむくんの泣きじゃくる姿を見て、いても立ってもいられなかった
スタスタ
初兎
hotoke
僕はいむくんを優しく抱きしめた
初兎
初兎
hotoke
hotoke
それから僕は、いむくんが泣き止むまでずっと抱きしめ続けた